GREEN STAGE, | 2012/07/27 17:15 UP

THE VERY BEST

ライヴじゃないよ、祭りだよ!

17時を過ぎても苗場の天気は変わることなく、太陽が顔をだしている。雨が恋しい…なんて普段は思わないけど、ここまで暑いと思ってしまう。幸い、だんだん風が吹いてきて、過ごしやすくなってきているのが救いだ。暑さのために、みんなどこかで身体を休めているのか、ライヴの5分前になってもお客さんがあまりおらず、少し不安。

2010年のフジロックに出演したVAMPIRE WEEKENDはアフロポップに影響を受けているが、THE VERY BESTは言うなればその逆で、アフリカ人がロックに影響を受けて結成。メンバーの脱退があったものの、先日、2枚目のアルバム『MTMTMK』をリリースして初来日がフジロックとなった。たくさんのアーティストが出演するフジロックにおいて、アフリカ発のインディーバンドというのは彼らのみ。アフリカの壮大な大地を連想させてくれる楽曲たちを、どのように演奏するのかとても楽しみだ。ステージ上にはDJ卓とギターが1本だけ置かれており、ものすごくシンプルにまとめられている。

定時になり、DJのエサウ・ムワムワヤ、MCのジョハン・ヒューゴ、サポートのギターとサポートのMCが登場。いきなり、低音の効いたサウンドがホワイトステージに響き渡る。重低音が映えるホワイトとTHE VERY BESTの相性は抜群だ。2曲目の“Julia”からPA前の人の数も増え始め、ジョハンが「アイシテルヨー」と叫ぶ。CDの感じとは曲調がかなり異なっていて、インディー・ミュージックというよりクラブ・ミュージックなのでは?と思うほどにアッパーな曲に変わっている。

次々とダンスミュージックへと変わった曲たちが披露され、手やタオルが振られだし、コール&レスポンスの応酬。ふと周りを見渡してみたら、なぜだかわからないけれど、ここはサッカースタジアム?と感じるくらいに、サッカーチームのユニフォームを着ている人が多かった。ライヴが進むにつれてのエサウの煽りもヒートアップしていき、お客さんを躍らせる、歌わせる、叫ばせる。みんなの踊りがすごくて、粉塵が舞って少しステージが霞んでいたような気がするけれど…。

ラストまでお客さんを盛り上げ続け、「アリガトー、アイシテル」を連呼し日本に来ることができた喜びを伝えていた。同時に「Tシャツ買ってね!」とちゃっかり宣伝をしながら、Tシャツ、CD(すごく飛んでた)をお客さんに向かって投げてステージを後にした。THE VERY BESTはライヴをしに来たのではなく、盛大な祭りをしにフジロックに来たのだ。


写真:深野輝美 文:小川泰明
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