カルカッタのストリートチルドレンや職業訓練、教育支援、医療支援を目的としたNGOカルカッタレスキュー。イギリスのジャック医師によって始められた活動はもう30年にもなるという。ということは単純に逆に考えると、めまぐるしく世界の情勢が変わりながらも、このような活動を続けなければならないという揺るぎない事実があるのです。
今年のフジロックのブースでは、職業訓練の一環として作成されたカバンやハンカチ、ポーチなどが販売されています。ハンカチは布を織るところから、刺繍をするところまでをしているとのこと。機械で織られた愛想のない何の狂いもないクオリティのものとは違って、刺繍の下には鉛筆書きした下絵がのこって、ひと針ひと針違った凹凸ができていて、一枚一枚違う表情をしてとってもかわいい。またインドのサリーを加工して作ったカバンやシルクでできたストラップ、キーホルダーなど、かわいい小物が豊富。自分が何か行動を起こすことは難しいかもしれないけれど、こういう形でお気に入りの刺繍を施された小物を買うことによって、1人でも多くのストリートチルドレンが減るのなら、小さな一歩が簡単に踏み出されるのではないでしょうか?
文:ヨシカワクニコ