天駆ける荒馬
人を見下ろすのが好きだったとしても、バイクで疾走するなんてやりすぎです。
しかも、えらいべっぴんさんな女性を巻き込んで…あなたのやることは、いちいち怖いんですよ。
やっぱり、こちらは口をポカンと開けて、左から右へと移動するたびに「ウェーイ!」って言うしか無くて。
ポールの上で揺られるのとはまた違った緊張が走りますよ。
よく、バイク乗りは「風になる」とか言いますが、足下まで風を抜けさせるのとはちょっと違うでしょう。
鉄の馬に跨がって、綺麗な女を連れて、風になる…なんか天下を獲った人って感じがしますよ。
脱帽しました。
凄いとは思いますが、決してやろうとは思いません。
いろいろと良いものを見させていただきました。
背筋の寒気と共に、一生忘れる事はないでしょう。
文・西野太生輝
写真:近澤幸司