僕らはポカンと口を開けて見上げるだけ、ただそれだけ
もうなんか、見てるこっちが怖いっす。
ダメダメ、登るだけでも無理。それが揺れるってどうなのよ。
釣り竿の先っちょにいるようなモンですよね?
「G」とかどんなもんなのよ?
見てらんないから手で顔を隠してはみるんだけれど、指の隙間から遥か上空を見上げてしまう、自分がイヤ。
手を離すんじゃあないですよ、ホント勘弁してください。
PCを立ち上げて、原稿を書くのもイヤです…背筋が寒くなりますからね。
とりあえず、成功して良かった。
ほぼ毎日こんな無茶をしているんだろうから、「生還」は常なんだろうけど、免疫のないこちらはやっぱり、縮み上がるんですよ、いろんなところがね…特に、股間がキュッとなる思いっす…。
やーもー、凄いっす。何も言えねぇ。
文・西野太生輝
写真:近澤幸司