日本酒の縦の広がりを楽しむ

店名：魚沼地酒ブース
エリア名：オアシス
おすすめメニュー：はじける上善如水（700円）、白こうじ上善如水（700円）

フジロックというイベントは、前評判で良いことも悪いことも聞いていたけれど「実際に行ってみないとわからない」と思って出店を決意したと話してくれた魚沼地酒ブースのご主人。こちらは6つの酒蔵と1つのワイナリーが集まった店舗で、フジロックに出店し続けてもう15年になります。小学生のころ大道芸に夢中だった娘さんが今は高校生になったとおっしゃっていて、時の流れとともに歴史を感じずにはいられないお店です。

「楽しいのが一番。去年と同じのしかないって、つまんない思いをさせたくない。」お互いの酒蔵への刺激、かつ、お客さんに楽しんでほしいということで、毎年各蔵から新しくオススメのお酒を考えて出すことにしているそうです。店頭には通常酒蔵の営業さんが立っていることが多いそうなのですが、実際お酒を作っている人が来ることもあるそうで「日本酒に関する大概の質問には答えられるよ」とのことでした。なんとも頼もしい。

そんな工夫をこらしたラインナップですが、今年オススメしているのはスパークリングの日本酒「はじける上善」と「白こうじ上善」、白いふくろうのイラストが目印です。ポップに書いてある通り一口飲むとこれ日本酒？と思ってしまうほど爽やかで香りの高い2つですが、白こうじ上善の方は「カクテルベースとしても使えるんですよ」とのことでパッションフルーツのジュースで割ってもらいました。程よい酸味と甘みで眼から鱗のおいしい日本酒カクテルのできあがりです。

「泥酔しないような飲ませ方はしないようにしてるの、これ以上飲ませたらダメだなって人には売らないよ」そう話すご主人の言葉には、単に売れればいいわけではない、楽しいお酒を飲んでほしい、そんな強くて優しい心を感じました。店頭では試飲もさせてくれますが、お店の方に心配されるような飲み方は禁物ですよ！

お店から一言：蔵ごとの銘柄＝横のつながりじゃなくて、レギュラーから大吟醸までの「縦のつながり」で日本酒の広がりを楽しんでみてください。