contact
home

7/26 SATTHE PALACE OF WONDER

GENTLE I

優れた音楽センスと演奏能力の高さにやられる

ギャズ・メイオールに紹介されクリスタルパレスに登場したのはジェントル・アイ。ジャマイカンルーツミュージックを軸にダブ、スカ、ラテンなどさまざまな要素を織り込み、レゲエに昇華させる東京発のバンドである。全員が淡い色のスラックスにシャツを身につけ、紅一点のリズムギター担当、延命留美も淡いピンクのシャツに白いロングスカートという出で立ちで、統一感がある佇まいだ。

ずんと太いベースとドラムがゆっくり刻むビートが体に響く。どっしりとしたダブっぽい音楽に、観客たちもゆらゆら体を揺らしている。重量感のある渋いレゲエはクリスタルパレスの空気感を一気に変えた。すごい引力だ。そこからアップテンポな曲やサイケデリックさをも感じさせるダブなどを次々にプレイしていく。曲によってはトロンボーンやアルトサックスのホーン隊が入り、それがないときにはさまざまな珍しい楽器でパーカッションを入れるところが面白い。なにより全員の優れた音楽センスと素晴らしいリズム感に圧倒される。そのくせ何食わぬ顔で演奏しているところがまたかっこいい。

ゆったり演奏していたかと思えば、急に変調してリズムが早くなったり、また戻ったり。ドラマーのリズムキープがすごい。またアルトサックスのソロが入ると観客が歓声を上げる場面もあった。最後には名曲“Can’t Take My Eyes Off You”をジェントル・アイ流に渋く演奏して、ライブが終了した。終盤にはMCが入り、8月30日に六本木で行われるファーストLPのリリースパーティーが告知された。ジェントル・アイが繰り出す ルーツレゲエにしびれた人は遊びに行ってみてはいかがだろうか。

SAME CATEGORY

page top