THE DISTRICTS
よそ見厳禁!若手バンドが見せた堂々のステージ
fujirockers.org代表・花房と集まったお客さん達との記念撮影の後、花房の呼びかけでステージに登場したのは、次に出番を控えたThe Districtsの4人だ。米フィラデルフィア出身の若手インディーロックバンドである彼ら。明日のレッドマーキーへの出演も決まっているが、それに先駆けて熱いステージを披露してくれた。
ライブはデビューアルバム『A Flourish And A Spoil』のセカンドトラック“Peaches”からスタート。イントロが鳴ると同時にオーディエンスの手拍子と口笛が響く。疾走感溢れるギターと、ボーカル・ロブのエモーショナルな歌声に、オーディエンスの熱量が一気に上がる。頭を振り全身を使ってステージを所狭しと動き回るロブに、思わず視線を奪われてしまう。その後も“Funeral Beds”“4th And Roebling”など、彼ららしいディストーションの効いたギターと美しいメロディラインで織り成された曲が次々と演奏された。自分たちのプレイスタイル全開で力強いパフォーマンスを見せる4人は、とても数年前に高校を卒業したばかりの若者とは思えない。大器の片鱗が見える堂々たるステージングだった。
今夜披露されたのは全部で5曲。彼らの楽曲の中では比較的ノリやすい曲中心のセットだった。明日のステージでは、彼らの神髄ともいえるハードなオルタナティブ・ロックや情感豊かなバラードも聴かせてくれることだろう。今日のライブを見逃した人も、彼らの名前を初めて知った人も、明日のステージは要チェックだ。