ムジカ・ピッコリーノ メロトロン号の仲間たち
音楽があふれる高原ナエーバに緊急着陸!
朝にひとしきり降った雨が上がり、ピラミッド・ガーデンに観客が集まり始めた。登場するのは、ムジカ・ピッコリーノ。NHK教育テレビで放送中の子供向け音楽番組から飛び出したバンドだ。「メロトロン号が、音楽があふれた高原ナエーバに緊急着陸しました」というイントロが流れると、アリーナとエリオットがステージに現れた。元気よく挨拶をして、メロトロン号が音楽の強い反応をキャッチしたので、ナエーバに緊急着陸したのだと話し、会場から笑い声と拍手が上がった。番組の設定がそのままにステージが展開されるのが楽しい。家族連れの多いピラミッド・ガーデンにぴったりだ。
続いてリヒャルド船長こと鈴木慶一らメンバーたちも登場し、“聖者が町にやって来る”を演奏し始めた。子供向け番組といっても、鈴木慶一をはじめ、ドラム担当のボン・ジョルノはASA-CHANG、チェロ担当のゴーシュはanonymassの徳澤青弦、管楽器に同じくanonymassのゴンドウトモヒコと、メンバーは豪華。そんなミュージシャンたちの中で初々しさを感じさせるアリーナとエリオットこと戸松恵哉も大人顔負けのミュージシャンっぷりを魅せる。続いて、ムジカ・ピッコリーノのオリジナル曲“メロトロン号でパーティー”を演奏し、観客たちに手を左右にふらせたりして盛り上げる。“幸せなら手をたたこう”では、観客も演奏に参加させた。大人も子供もみんなで手をたたいている光景がなんともハッピーだった。バンドも観客に手をたたかせるだけでなく、「フジロック」とささやかせたり、「イェー!」と叫ばせたりして楽しませてくれる。リヒャルド船長がリードを取るボブ・ディランの“ Like A Rolling Stone”では、大人たちが喜びの声をあげていた。
アンコールでは再び“メロトロン号でパーティー”を演奏し、ラップ調のパーティーソングで盛り上げた後、メンバーたちはメロトロン号に帰って行った。朝から心和むハッピーなステージを見せてくれたムジカ・ピッコリーノに感謝!