HOLYCHILD
エロかわいさ炸裂のキラキラPOP
炎天下のなか、完全に避暑地と化しているレッドマーキーでは、ライヴ開始時間の前ギリギリまで念入りなサウンドチェックが行われていた。開始時間が近づくと、ステージ前にどっと人が増える。ビール片手の男子たち、花飾りで髪を彩る女子たちが続々集まってきた。お目当ては、LA発のエレクトロポップDUO 、ホーリーチャイルドだ。
カウントダウンとともに ライヴがスタート。スピーカーから重低音が響くなか、サポートドラマーと一緒にキーボードのルイスが登場した。ロボット柄の上下揃いの衣装に身を包んでいる。続いて現れたリズは、シルバーラメのビキニにサイケデリックな柄のレギンスという出で立ち。大きなピンクフラミンゴのピアスをぶら下げ、センターで分けた髪の分け目にラメのアクセサリーを付けている。腰をくねらせながら“Diamonds On The Rebound”を歌い終わると、日本語で「コニチハ日本。ワタシタチハ、ホーリーチャイルドデス」と挨拶。少し恥ずかしそうに、口を手で覆って笑う姿がかわいい。明るいPOPソング“Playboy Girl”を弾けるように楽しそうに歌い、Apple Watch CM曲に選曲された”Running Behind“へとつなげる。ルイスが繰り出す中毒性のあるトラックに合わせて、リズがチャーミングに歌い上げるキラキラPOPチューンの数々に、レッドマーキーの熱気がどんどん上がっていった。手拍子を促して観客を飛び跳ねさせたり、リズがセクシーダンスで魅せたり、楽しいステージングに心も体も軽くなる。
終盤に、6月にリリースしたばかりのデビュー作『The Shape of Brat Pop to Come』から“Money All Around”をプレイ。とびきりキャッチーなサビがクセになる曲だ。そこでリズがステージを降りて観客たちの中へ入っていくというパフォーマンスを見せたため、一気に人が前につめかけた。大興奮の観客たちに囲まれながら“Money All Around”を歌い終わるとリズはステージに戻り、最後の曲“ Happy With Me”へと続けた。 演奏が終わり、リズ、ルイス、サポートドラマーの3人がステージ真ん中で揃ってお辞儀をして、ホーリーチャイルドのステージは幕を閉じた。大喝采が鳴り響いたレッドマーキーを出ると、外の方が涼しく感じたほど。レッドマーキーをサウナへと変えたホーリーチャイルドのステージにあっぱれ!