KEMURI
大きな渦を作れ!
2013年以来の出演で、馴染みも深いのでファンも多いし、お互いの呼吸みたいなものがあった。日差しが強い14時20分、NOFXの「All Outta Angst」で登場し、金髪に染めたふみおは「20年前に作った曲と新曲、今のケムリをたっぷり聴いてもらいます」と「new generation」「葉月の海」「Ohichyo」「白いバラ」などの既発曲、それに対して「O-zora」なども演奏される。
新しい曲と馴染みの曲のバランスのとれた選曲で、お客さんも満足したのでは。お客さんたちも大合唱、ダイブ、ジャンプでバンドに応えていく。ライヴがちょうど中盤に差し掛かったところでヴォーカルの伊藤ふみおが「レス・ザン・ジェイクがやったときには、巨大な左回りがあったんですよ」とPAの回りでモッシュ・サークルを作らせる。「フジロッカーなら助け合って怪我しないように」との言葉をきっかけに、演奏された「Knockin’ On The Door」に合わせて大きなサークルができた。それに参加する人、離脱する人、いろいろな様子をみせて、「レスザンは1曲だったので、僕らは2曲やります」次に演奏された「WIND MILL」まで巨大な渦がホワイトステージに発生していた。
巨大なサークルのあと、ふみおは「怪我しなかった? 携帯落とさなかった? 財布落とさなかった?」訪ねてから「P.M.A.」に突入した。もちろん、ポジティヴな歌に最高潮の盛り上がり。その勢いのまま「Ato-Ichinen」、最後はフジロックの光景を思い浮かべて作ったという「SUNNY SIDE UP!」。10ーFEETのメンバーとブラフマンのトシロウがステージに現れて踊りながら練り歩く。
最高に楽しく暴れまくり、それでいて観ていた人たちにピースな気持ちをホワイトステージに残していったのだった。