WILKO JOHNSON
来年また苗場で会おう!
フジロック最終日、ここヘブンのトリを飾るのは我らがウィルコ・ジョンソンだ!昨年の春に大手術を成功させ、奇跡の生還を果たしたウィルコ。そこのあんた!このステージを目撃しなくていいのか!?
定刻にウィルコを筆頭に、長年の相棒にしてベースのノーマン・ワットロイ、ドラムのディラン・ハウが揃ってステージに登場だ!バンド全員上下真っ黒な出で立ちでタイトにきめている。これがロケンローラーみんなの憧れ、ウィルコだぜ!目に焼き付けとけ、お前ら!!冒頭からテンションアゲアゲで申し訳ない。2年前にパレスで観たライヴが最期だと思っていたから。苗場でまた彼の姿を見れるだけで感涙ものなのだ。
“All Through the City”からステージをキックオフ!目を見開いて前後左右に動き回る動きは健在だ。出だしのこの曲では、ウィルコのギターのカッティングのキレも声の出も悪いかなと思ったが、続く”If You Want Me, You’ve Got Me”で調子を取り戻してきた。動きにもキレが出ている。
“The More I Give”からレゲエ調のバックビートが心地よく刻まれる”Dr. Dupree”を披露。ウィルコが”Going Back Home”の軽快なフレーズを刻めば大歓声が上がり、それぞれ自分なりのダンスで喜びを表現するのだ。この熱さのまま”Roxette”を普通やるかね!?ちょっとは落ち着かせてよ、ウィルコ!いやいや、このままガンガンに盛り上がろうぜー!!で、お次は”Sneakin’ Suspicion”かい!このリズムはケツを振るのにもってこいの曲だ。
“Keep on Loving You”では、俺たちをウィルコが奏でるいなたいフレーズでブルーズの天国に連れてってくれる。ウィルコはとても満足げな表情を浮かべ”When I’m Gone”を投下した!会場の熱に押されてウィルコが本領発揮だぜ!ギターで魅せるはアクションで魅せるは、音の弾丸を打ちまくる十八番マシンガンギターが炸裂だ!あぁ、ウィルコをまた観れてほんと感激だ!嬉し過ぎる!!相棒ノーマンとの愛が溢れる掛け合いも最高だ。
続きは”Everybody’s Carrying a Gun”と、またまた軽快なロッケンローをやってくれるじゃないか!間奏がめちゃめちゃ渋い。楽しげなセッションの中、ウィルコがまずノーマンを紹介をし、ノーマンが必殺の凄腕ベースをかます。ジャズミュージシャン顔負けの巧さだ。お次はドラムのディランの番だ!ウィルコがディランのドラムソロに合わせて顔芸でフロアをあおり、盛り上げる。終わってほしくない、このステージ!終わってほしくない、フジロック!!
そのまま”Don’t Let Your Daddy Know”になだれ込む。この後、「また近いうちに会おうぜ!」とウィルコ。「えー!?いやいや早過ぎるっしょ!」と思っていたら、”Back in the Night”の必殺のリフが繰り出された。このミドルテンポに感じない人なんているの?みんなで「ヘイ!ヘイ!!」と拳を突き上げる!最高だ!気持ちいい!!
そのまま”She Does It Right”を投下した。満を持してといったところか。後ろから人が前方に押し寄せて来る。今更遅いよあんたら。いやいや、みんなで最後まで盛り上がろう!
一旦ウィルコと愉快な仲間たちがはけたが、フロアからはすぐさま「ウィルコ!」コールが巻き起こる!当然の反応だ。で、すぐにウィルコとバンドが再登場。そしてチャックベリーの”Bye Bye Johnny”へとなだれ込むのだ。フロアからは手を挙げ「バーイ、バーイ」の掛け声。「バイバイは嫌だー!」と叫んだら、ウィルコはギターを後ろに回して弦をかき鳴らすは、間で激渋なフレーズで酔わせるはで大サービスを連発して、”ロックンロールはかくあるべき!”なステージの幕引きを行った。寂しいけどしょうがない。また来年苗場で会えるよね、きっと!
-Setlist- *ライターメモ
All Through the City
If You Want Me, You’ve Got Me
The More I Give
Going Back Home
Roxette
Sneakin’ Suspicion
Keep on Loving You
When I’m Gone
Everybody’s Carrying a Gun
Don’t Let Your Daddy Know
Back in the Night
She Does It Right
Encore:
Bye Bye Johnny