スタッフ虫さされの記録
虫…おそろしいヤツ。
※生物学・医学的知識に乏しいいちフジロッカーが書いておりますゆえ、曖昧な表現も多いですが、いち体験記としてブログのような感覚でお読みください。
かゆい…。
自然がきれいな空間の中には、そこの住人がいる。
それは必ずしも私たちにとって感動を与えてくれるものだけではない…。
フジロックに来るみなさんは、虫さされの対策を少なからず考えたことがあるはず。ヤマダニ、ハチ、ブヨ、蚊…聞いたこともない恐ろしいヤツもきっといるはず。そんな恐ろしいヤツに会わないように筆者だって自分なりに充分な対策をしていたつもりだけど、フジ7年生ともなれば、「虫除け?わかってますよ~。スプレーもあるし、虫除けリングだってしてます。生足なんて出すわけないじゃないですかあ~(ドヤァ)。」てな感じで、そろそろ私もベテランだし♪みたいなノリでちょっと調子に乗っていたのが悪かったのかもしれない。
ついに、やれれてしまったのである…。
蚊とかの世界とはちょっと違う厄介なヤツに。
というわけでなかばヤケクソに、みなさまに虫対策の大事さが少しでも伝わればという思いでこの体験記を綴ろう。
初日、筆者はグリーン・ステージ近くにあるエキスプレス取材班本部で作業をしていた。途中なんだかやたらと痒い気はしていたのだが、その我々取材班のテントにはただでさえ普段見たことのないような虫がバンバン遊びに来てくれるもので、「虫がいるだけでなんか痒く感じる」という筆者のよくわからない生態が起こしている現象だと思って必死になってイケメン記事を書いたりしていた。(TOP画はまだ虫刺されに気付いていない頃の無邪気な筆者である。)
そしてその日宿に帰って着替えるとき、薄手のレギンスの生地がはげるほどに掻きむしられたふくらはぎ辺りを確認するとぽちっと赤い虫さされの跡があった。「テント内でなんかにやられたんだな~。」程度に流して、翌日も元気に取材取材!と息巻いていた昼下がり、こう患部がジュクジュクしてレギンスが染みているのがわかった。(汚い描写でごめんなさい。) 確認すると、そのポチっのまわりが全体的に赤く腫れ、熱を持ち、患部中心は水ぶくれが潰れたようになっている。そしてその左足全体がなんだかズシンと重く、だるい。そして全体的に明らかに太くなっている。「Oh…」。ここでやっと、自分の足に絶対的拒否反応を起こす何かが注入されていることを実感したのだ。
「とりあえず痛いし痒いしなんだか熱い…、あ、でもライブレポートあるんだった行かなきゃ。」といった感じで言っても動けてはいたのでそのまま取材を続け夜になり、そこでやっとスタッフ仲間からの「さっさと救護室行って!」の声で救護ブースの門を叩いたのであったが、結果的に治療していただき、注意もいただき、もっと早くここに来たらよかったなあと反省したのは言うまでもない。
というわけで筆者になりに調べた虫被害についての情報としてひとつ。虫刺されに有効な対処法としては、すぐに患部からその周辺の血液を取り出すためにポイズンリムーバーなる吸引機を使うと良いそうだ。普段からフジロック以外にも野外フェスに行ったり、キャンプなどのアウトドアが好きな人は市販されているものを常備しておいたほうがいいであろう。
楽しい楽しいフジロックだが、普段人間が足を踏み入れない自然の中には危険が潜んでいるのは当たり前。そこに、「お邪魔している」という感覚を今一度持って、それぞれが危険なく楽しむため、虫除けグッズ、治療グッズなど事前の準備をしっかりしていこう。自分の「楽しい」を作るのは、他でもない自分なのだから。そして改めて実感したが、短パン・生足などの薄着は本気でとんでもない。短パンに、生足でハンターのレインブーツを履いている女子とか、筆者もものすごく好物だが、でも、ダメ、ゼッタイ!そのきれいな足に汚い虫刺され痕が残るなんてもったいなさすぎます!(息荒め!)男子も女子も最低限レギンスは着用、もしくは長ズボンを。きちんと安全を守れるなかでファッションを楽しもう。
日常生活に戻った現在は消毒、塗り薬、温めない、などを徹底し大分良くなったように感じるが、まだ患部はジュクジュクしているし、なんせ汚くてテンション下がりっぱなしである。筆者の友人女子もその昔、ブヨだかなんだかにやられた虫刺され痕がこんもりとボタンの如く残っていて、それが息子ちゃんののおもちゃになっているそうなのだが、「あぁ、私の足にもボタンが出来たらあの子んちの息子ちゃんにピコピコされるのだろうか…。」と思うと嬉しいような悲しいような…。いや、全然嬉しくありません(泣)。
こんなことにならないように
・虫除け準備は徹底的に
・もし刺されたら、帰宅後は病院へ
・肌の露出は少なく(今回の筆者の様に薄手の生地ではその上からやられる場合もある)
※生足短パンは本当にやめて!!!
本当に基本的なことだが改めて肝に銘じて、楽しいフジロックの思い出の中に負の遺産を作らないようにしていただきたい。