金曜の朝、グリーンステージの大音響でレコードをレーザーターンテーブルというシステムで聴く、という今年だけのスペシャル企画。グリーンステージに着くと、この時間にしては例年よりもたくさんのお客さんが集まっているように感じた。10：40くらいからということだったが、到着がギリギリになってしまい、既にジャニスジョプリンの歌声が響いていた。木曜日に運良く聴くことができたサウンドチェック通りであれば、ここまでは、ジョンレノン、ビートルズ、ジミヘンドリックスのはず。日高さんいわく、ここで流したシルヴァービートルズのレコードは、とても貴重なのだそう。

ジャニスジョプリンの後、清志郎の「雨あがりの夜空に」がかかると、左右のモニターとステージの大きなスクリーンに、自転車に乗って苗場へ向かう彼の姿が映し出された。これには、グッときてしまう。でも悲しい思いよりも、今ここで一緒に歌う喜びを感じたい、そう思ったフジロッカーも少なくないのではないだろうか。天国から清志郎も「日高さん、いい企画やってくれたね！」と、喜んでいるのではないだろうか。

日高さんが「田舎へ行こう」はレコードが出てないんだ、と話していたのを思い出し、でも、まるでそこで清志郎が歌っているかのような体験をしてもらえるように、レコードが出ている「雨あがりの夜空に」を選んだのかもしれない。

最後の「雨あがりの夜空に」からの「田舎へ行こう」のおかげで、とても幸せな気持ちでフジロックをスタートすることができた。

今年だけのスペシャル企画ということですが、これ、来年もやりませんか？