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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTGREEN STAGE7/29 SUN

鼓童

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© Photo by MASAHIRO SAITO© Text by 三浦孝文

Posted on 2018.7.29 14:37

苗場開催20回目を祝う、鼓童の打ち上げ花火!

早くもフジロック2018の最終日。「おはよう」の文字がスクリーンに表示され、忌野清志郎の‟田舎へ行こう!Going Up The Country”が流れ、会場の笑顔が映し出される。一昨日から毎日聴いたこの曲も今日で最後。1発目からもう寂しく感じてしまったのは私だけではないだろう。

フジロック最終日の1発目を飾るのは、佐渡を拠点に全世界で活動する太鼓芸能集団、鼓童だ。12年ぶりの帰還だが、苗場開催20回目を祝してのどんぴしゃなタイミングでの出演だ。日本伝統舞台芸術「雅楽」 もそうだが、こういう和な音楽を演奏するアーティストが今や世界を代表するフェスティヴァルのひとつとなったフジロックに出演してくれるのが本当に嬉しい。

定刻にメンバーが姿を見せ、「エイヤッ!」との掛け声から長胴太鼓がドカッ!入り、ズラッと並んだあらゆる太鼓から繰り出される原始的なビートに軽快なチャッパの鳴りが絡み、一瞬で場が熱き「祭り」と化す。メンバーが笑顔であらん限り太鼓を叩きつける。これぞ我々日本人のグルーヴだ!無条件に身体が反応してしまう。「血沸き、肉躍る」。6月からスタートした特別公演2018「道」、このキャッチコピーに鼓童のすべてが物語られている。

和太鼓といっても色んな種類があり、音も鳴りも違う。組み合わせによって、そして構え方、バチの振り方、打ち込む場所によって無限のグルーヴを創り出せるのだ。木琴やドラムといった音色をビートにミックスさせて、いわゆる「和」にこだわらない自由な鼓童ならではの音に魅せられる。更に三味線や縦笛、琴といった「和」な音色が入ると「祭り」感にどんどん拍車がかかってくるのだ。

よくお祭りで見かける煽りも最高だ。この韻を踏む感じ、ラップの元祖と呼んでもいんじゃないだろうか。「ワッショイ!、ワッショイ!」のコール&レスポンス。横殴りの雨が降りしきる中でも海外から来たお客さんがノリノリで踊っていて、見ていてこちらも嬉しくなってくる。更にばちをクルクルと空中で回して、キャッチしそのまま打ち込むようなパフォーマンスも飛び出すものだからフロアは大盛り上がりだ。

男声と女声の混声唄には本当に心打たれた。あの瞬間、苗場一帯が静謐な感動に包まれていた。涙を流して聴いている人もいたほどだ。

大太鼓のソロにもしびれた。上半身裸のたくましい男が出て来て、ぶっといバチを掲げてドカドカ打ちつける。鼓膜をダイレクトに叩かれているような過去に体感したことのない衝撃のビートだ。叩く場所や、叩くペース、叩く力量を緩急自在にアレンジし瞬間ごとにビートの色合いが変わる。「お見事!」の一言だ。

ラストは、すべての太鼓が勢揃いし、それこそ花火のような音で盛大に打ち上げ、祝祭ステージの幕引きを行った。フジロック2018最終日、最っ高の幕開けだ!最後の最後まで楽しもう!!

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/29 SUNGREEN STAGE

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