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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTWHITE STAGE7/28 SAT

FISHBONE

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© Photo by MITCH IKEDA© Text by 三浦孝文

Posted on 2018.7.29 05:24

豪雨の中、歓喜のスカダンス!

個人的に今回のフジロックで最も楽しみにしているアクトのひとつがフィッシュボーンだ。彼らはレッチリを超える評価を受けてしかるべき元祖ミクスチャーバンドであり、アメリカ社会における黒人のあり方をシリアスかつストレートに表現してきた、ある意味ミュージシャンの立場で「Black Lives Matter」へのリンクも示したとも言える偉大な存在。それでいて毎晩、世界中で楽しすぎるライヴを繰り広げるのだ。2010年以来、8年ぶりの待ちに待った3度目のフジロック出演。観ないわけにはいかないだろう。

雨が強く降りしきる中、不穏なキーボードのピコピコ音が鳴り響き、今の天気そのまんまなタイトルの‟Sunless Saturday”からスタート。バンドが渾然一体となった怒涛のグルーヴでハードロッキンに迫り来る。フロントマンのアンジェロ・ムーアが所狭しと暴れまわっている。のっけからフルスロットルだ。

そのまま疾走するパンクチューンの‟Subliminal Fascism”になだれ込み、ブレーキが壊れた暴走列車のように加速が止まらない。3曲目に披露された‟Bonin’ in the Boneyard”で本セットのひとつの山場を迎える。ホーンセクションの小気味いい鳴りとともに「イエー!イエー!…」の掛け合いでバンドもフロアもガンガンに盛り上がる。アンジェロがラストでテルミンやヴォコーダーを駆使して音遊びを加えた。こういう粋なスパイスを入れて来るのもフィッシュボーンを唯一無二の存在にしている理由のひとつと言えるだろう。

バックビートが楽しいレゲエ調の‟Housework”をドロップし、‟Everyday Sunshine”ではケタ違いのグルーヴに裏打ちされたファンクネスでこれでもかと盛り上げていく。それにしても、ジョン・ノーウッド・フィッシャーのベース、音圧、音量、スキル、すべてが完璧だ。このベース音はほんとに生で聴いてほしい。

‟Ma & Pa”から‟Lyin’ Ass Bitch”のスカチューンの2連打でフロアが一気に加熱し、大雨の中でスカダンスを繰り出すオーディエンス。何て楽しく、幸せな光景だろう。飛び交う歓声も一段とボリュームアップしている。‟Lyin’ Ass Bitch”のラストでアンジェロがノーウッドのぶっといベースをバックにドープな高速ラップを披露するのだ。何をしても様になる(ずるい!)。

ブンブン鳴るノーウッドのベースが最高な‟Cholly”。コミカルで大好きな曲だ。グルーヴィーなアンサンブルにフロアのみんなでジャンプし、かけがえのない楽しい時間を共有する。スペイシーなラップ部を挟み、オーセンティックなルーツ・ロック調の‟Pray to the Junkiemaker”でフロアをロックした後、ノーウッドの「Going to the Ghetto!」の叫びからはじまったのは、トロンボーンの調子っぱずれな音を主体としたぶっといビートが突き進んでいく‟Ghetto Soundwave”だ!土砂降りな中、どこまでもずぶすぶとディープに突き進むグルーヴがたまらない。

‟Alcoholic”の前にジョン・ビガムのギターがいなたく鳴り響くブルーズタイムのお時間。「I got blues this morning…」お決まりのフレーズが飛び出す。‟Alcoholic”のヴァースを歌い上げ、バックビートになだれ込んでまたもやフロアはスカ天国に一変させ、そしてそのまま‟Skankin’ To The Beat”になだれ込むという違反技を繰り出す。フロアは踊りをまったく止められるない。

アンジェロの「Party!」の叫びからあのフレーズがゆったりと流れてしばらく焦らしてくれる。さぁ、あの爆発の瞬間はもうすぐ!「Are you ready, FUJI!?」とドッカーンとドロップ!前方はモッシュとクラウドサーフだらけの状態と化す。終わってほしくないこの瞬間!フロアをこれでもかとぶち上げまくって、全員満足気にステージを後にした。豪雨の中、踊りすぎて身体が火照るほどの熱い歓喜のステージを繰り広げてくれた。今年のベストアクトはもうフィッシュボーンに決まっちゃったんじゃないの?

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/28 SATWHITE STAGE

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