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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTWHITE STAGE7/28 SAT

STARCRAWLER

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© Photo by MITCH IKEDA© Text by 三浦孝文

Posted on 2018.7.28 17:23

ロックンロールの未来は僕等の手の中!

フジロック2018の2日目。めちゃめちゃに晴れ渡った昼下がりのホワイトステージの3発目に、今年3月の東名阪のソールドアウトツアー以来のステージとなるアメリカはLA出身のスタークローラーが姿を見せる。フロントウーマン、アロウ・デ・ワイルドの鮮烈なパフォーマンスを中心とした話題の若手バンドということもあり、多くの人がステージに詰めかけている。

うだるような暑さの中、ゆったりと会場に流れていたマムフォード&サンズの‟Monster”を中断し、ディズニー映画でお馴染みの‟ヨーホー(カリブの海賊)”が高々と鳴り響いた。アメリカの国旗が巻かれたアンプの上に置かれている奇妙な犬と思われる人形にスポットライトが当たってそちらに目を奪われていると、後ろに「祭」の文字がでかでかと描かれた法被を着たギターのヘンリー・キャッシュが「カンパーイ!」と叫び、ドラムのオースティン・スミスと、ベースのティム・フランコが加わり、一斉に音をかき鳴らす。アロウが満を持して登場し、ハンドクラップをオーディエンスに要求して場に一体感を創り上げていく。ズシッと腹に来るベースとドラムが生々しい‟Castaway”からスタート。髪を振り乱して目玉をひん剥き暴れまわるアロウ。のっけからオジー・オズボーンにインスパイアされたマッドマンっぷりをさらけ出している。

このバンドの魅力は、誰が聴いても観ても納得する「ロック」を体現しているところと言えるだろう。特にギターのヘンリーがロックの歴史に忠実なのだ。‟Different Angles”におけるチャック・ベリー顔負けのロッケンローなギターソロに、AC/DCのアンガス・ヤングのようなノリノリのダックウォークを繰り出したりする。その歴史がたった今目の前で再現され、目撃している事実に問答無用に魅了されてしまうのだ。

そして、このバンドを唯一無二の存在にしているのは、アロウによるフルボリュームのカリスマ性に裏打ちされたシアトリカルなパフォーマンスだ。ホワイトステージ一帯の目をその一挙手一投足に釘付けにしてしまう。何度もステージ上に倒れ込んで痙攣したり、近くを飛んでいるトンボを捕獲しようとしたり、そしてあの十八番の特大ブリッジ。‟Train”では、血糊を口に含み、顔面に塗りたくってラストは満面の気がふれたような笑みで聴衆を見渡すのだ。本日ラストの‟Chicken Woman”ではアロウとヘンリーがステージ下に降りて来て、狂乱の渦を生み出し、ヘンリーの「カンパーイ!」の残響を残してステージを後にした。

カリスマ性あふれる、ロックファンの血を一瞬で沸騰させるクラシカルなロックンロールはいつの時代も必要だ。今日、ここでステージを目の当たりにして衝撃を受けたキッズが次のシーンを切り開いていくのだから。ロックのバトンは今、スタークローラーの手にある!バトンをしっかり手に握りしめ、次のロックスターに渡すべく未来に向かって走り切ってほしい。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/28 SATWHITE STAGE

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