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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTWHITE STAGE7/29 SUN

KACEY MUSGRAVES

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© Photo by 岡部智子© Text by 若林修平

Posted on 2018.7.29 16:09

サナギから高く高く羽ばたく蝶へ

第56回グラミー賞で2部門の受賞歴があるアメリカのシンガー・ソングライター、ケイシー・マスグレイヴス。デビュー・アルバム『Same Trailer Different Park』とセカンド・アルバム『Pageant Material』は、優れたカントリー・ポップ・アルバムであった。しかし同じくシンガー・ソングライターである今の夫ラストン・ケリーとの出会いが彼女の曲作りを変え、彼から受けたインスパイアが元になり、新作は完成した。先日リリースされた新作『Golden Hour』は今の彼女の創造力を存分に堪能できる作品だ。

そんな彼女のフジロック初ステージは、とても堂々としたものだった。光沢感のある膝上丈のドレスを身にまとった彼女は、紫の木柄のシャツにブラウンのパンツという衣装で揃えたバンドメンバーたちを率いて、数々のポップ・ソングを最高のアンサンブルで歌い上げた。

バックバンドが刻むリズムが気持ちいい80年代風のポップ・ソング”Velvet Elvis”、エヴァーグリーンなバラード・ソング”Rainbow”、そしてフリードウッド・マックを彷彿とさせるミドルテンポのポップ・チューン”Lonely Weekend”など、それら全てはバラエティに富んでいて、聞き手を全く飽きさせない。さらには、ナールズ・バークレイの”Crazy”をケイシー・マスグレイヴス流アレンジでカバー。最後にはダメ押しでエレクトロ・ディスコ・ポップ・ソング”High House”をバックダンサーに4人の舞妓を従えて、見事に歌い上げた。

今ケイシーは、カントリー・シンガーという枠組みから大きく羽ばたいていこうとしている。それはまるでテイラー・スウィフトの後ろを追うような風にも見えるが、きっと彼女は彼女だけの道を切り拓いていくに違いない。

<セットリスト>
Velvet Elvis
Butterflies
Lonely Weekend
Family Is Family
High Time
Happy And Sad
Crazy(Gnarls Barkley cover)
Space Cowboy
Follow Your Arrow
Rainbow
High House

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/29 SUNWHITE STAGE

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