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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTRED MARQUEE7/29 SUN

DIRTY PROJECTORS

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© Photo by 平川啓子© Text by あたそ

Posted on 2018.7.29 22:31

奇妙奇天烈!6人が生み出す音の魔法

人で敷き詰められたレッド・マーキー。大きな拍手と歓声のなかで迎えられたのは、ブルックリン出身男3人女3人の6人組バンドのDirty Projectorsだ。

これだけの人が集まったのは、もちろん8年前の2010年に出演したときの評判のよさもあるだろう。しかし、その8年間の間に、中心メンバーであるデイヴ・ロングストレスが失恋を経験し、他メンバーだった5人が全員脱退。昨年のソロプロジェクト状態から再びバンド編成になったという人間臭いバックグラウンドがある。失恋から復活し、今年の7月にリリースしたばかりのニューアルバム『Lamp Lit Prose』は全体を通じて明るい雰囲気であり、評判もいい。そういえば、何日も前から前入りをし、居酒屋で飲んでいたところにファンが居合わせたというツイートも見かけた。いくつもの要因が合わさったからこそ、雄叫びのような歓声と拍手のなかで、6人が迎えられたのだった。

「こんばんは!みんな元気~?」と流暢な日本語で話すデイヴの着ているTシャツの胸にはなぜか「コーヒー」の文字が書かれている。そんなだっさいTシャツ、一体どこで売っているんだ!(笑)
ステージの背後には、カラフルな花々が映し出されている中、ニューアルバムから“I Found It In U”、“Break-Thru”、“What Is the Time”の演奏がでスタート。曲のイントロが鳴る度、観客たちからは声が上がる。
Dirty Projectorsの音楽は、魔法のようだと思う。6人と、バンド編成としては人数が多く、当然その分音の数は多くなる。音源を聴けば、各々のパートが複雑なことをしていることがわかるだろう。なのに、しっかりと統制の取れた再現率の高いライブを平然とこなしている。ライブは、どこの部分を切り取っても楽しいのだけれど、一体どこに合わせているのだろう。音源で聴いても、ライブを実際に見ても、謎が深まっていき、魅力にもとりつかれていく。

転換時にデイヴのTシャツにちなんで「コーヒー!コーヒー!」というコールが起こり、笑いを誘う場面もあった。“I Feel Energy”、“No Intension”では、女性陣によるコーラスの独特のハーモニーが癖になる。どうしたらそんな音を出せるのであろうか、コーラスワークも見事なもので、楽器の一部にも感じられるほどであった。

全編を通じて、独創的でありながら凝ったアレンジをしているのに、ポップに突き抜け、デイヴのヘタウマな歌声も親しみやすい。絶妙なバランス感覚には圧倒されっぱなしであった。
アンコールはなし。「フジロック愛してます!またね!」と言い残し、ステージを去っていく6人。今回のライブは、Youtubeで中継もされていた。Dirty Projectorsに摩訶不思議な魅力に取りつかれ、中毒になってしまった方も多いのではないだろうか。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/29 SUNRED MARQUEE