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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTRED MARQUEE7/29 SUN

HINDS

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© Photo by 平川啓子© Text by 三浦孝文

Posted on 2018.7.29 18:45

ロックしに来たわ!~HI WE'RE HINDS AND WE CAME HERE TO ROCK~

フジロック2018最終日、レッドマーキーに登場するのは、スペインのロック・バンド史上初めて全世界でブレイクしたと言われる4人組ガレージ・ガールズ・バンドのハインズだ。話題のバンドを一目観ようと。ステージ後方までぎっしりだ。

エルヴィス・コステロの名曲‟Pump It Up”が鳴り止むと、ザ・プロディジーの‟Stand Up”が鳴り響き、笑顔でいっぱいの4人が飛び跳ねながら登場した。バックには、ハノイ・ロックスを思い起こさせるような一輪の薔薇が描かれ「HI WE’RE HINDS AND WE CAME HERE TO ROCK(ハイ!私たちはハインズよ。ロックしに来たわ)」と明記されている。

ステージの中央を陣取るボーカル・ギターの一人、カルロッタ・コシアルスが「ハロー!」と可愛らしく叫び!「美しい国のスペインから来たハインズよ!ロックしにきたわ!」とセカンド・アルバムのリードトラック‟The Club” を披露し、‟Chili Town”に続く。可愛らしい曲だが、ベースがズシッときてライヴはワイルドに響く。終わると「カワイイー!」と叫び「来れて嬉しいわ!日本が大好きなの!」と嬉しさ爆発といった感じで喜びを伝える。

お次は‟Sober land”、曲が進むに連れてどんどんワイルドな演奏になってくる。シラフ(Sobar)といいながら、酒が進んで酔っていくような演奏だ。ケヴィン・エアーズの軽快なロックンロール‟Caribbean Moon”の中盤で、前方のカルロッタ、もう一人のボーカル・ギターのアナ・ガルシア・ペローテとベースのアデ・マーティン3名が左右を行き来し、同じアクションを可愛らしくかまして会場が沸かせる。

「10月20日、21日に東京と大阪に戻ってくるわ!」とアナウンスするカルロッタ。まだ100%確かな状態じゃないのに言ってしまうあたりが自由な彼女らしくて微笑ましくなる。嬉しくて言いたくてしょうがなかったんだろうね。そして、ジーザス・アンド・メリーチェンっぽいフレーズが個人的にドツボな‟Easy”。比較的ソフトなこの曲も終始ワイルド。飛ばし過ぎてカルロッタの息があがっているほどだ。

フワフワしたギターが心地よく、リズムセクションが特に前に引っ張っていく‟Bamboo”の後、「オドロウヨ!」とカルロッタ、「オドリタイ!」とアナ。二人が絶妙なやり取りをしたところで‟Tester”になだれ込む。ガレージパンクな悪ノリでカルロッタがこれでもかと髪を振り乱してギターを弾き倒して更に会場の熱を上げていた。

ここでアナが3つのコメントをした。まず、日本を愛してるということ。ライヴ後に行われるサイン会のPRと、そしてグッズの宣伝だ。ここでカルロッタがグッズのTシャツ見せようとスタッフを無理やりステージに連れて来る。登場曲のザ・プロディジーの‟Stand Up”を口ずさみながら。底なしに自由で本当に素晴らしい!

「後2曲で私たちのステージが終わるけど、今日はボブ・ディランが出るのよ!」とアナ。演奏をはじめた時に最初にカバーしたのがディランの‟It Ain’t Me Babe”だったというエピソードを語る。ライヴで聴く‟New For You”はほんとにワイルドで最高だ。ヴァースを全員でがなり立てまくる感じがたまらない。‟New For You”が終わったあと、4人がお辞儀してしばしの静止。アナから順に、カルロッタ、アデ起き上がってフレーズを奏でて、ラストの一打、‟San Diego”をドロップして本セットを締めくくった。終演後に10月の再会を約束して、にこやかにステージを後にした。会場満杯のオーディエンスもとても満たされた表情を浮かべていたが、何より一番楽しんだのは彼女たちのはずだ。彼女たちのアルバムのタイトル『Leave Me Alone』(ほっといてよ)と『I don’t run』(マイペースにいくわ)そのまんまの自由さにあふれたライヴだった。彼女たちのようなスタンスのバンドは今後のトレンドになることだろう。今、彼女たちのライヴに立ち会えたことにただ感謝したい。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/29 SUNRED MARQUEE

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