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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/27 FRI

ハナレグミ

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© Photo by 安江正実© Text by あたそ

Posted on 2018.7.27 23:05

ピースフルと愛に満ち溢れた、特別な夜

予定時刻の21時を6分過ぎたとき、Tom pettyの“Wildflowers”が流れ、サポートメンバーとともに現れた永積崇。「最高の時間ですね。ゆっくり楽しんでいってください」と言い、それから“家族の風景”と“音タイム”が、自然に囲まれたフィールド・オブ・ヘヴンでの1日の終わりをゆっくりと作っていく。
真裏はN.E.R.D。グリーンステージでの音楽が非現実的なのであれば、ハナレグミの音楽は街のどこかで過ごす生活に寄り添うような優しく現実的な音楽なのだと思う。苗場の奥から流れる優しい音楽を聴くために集まった人で、ヘヴンは埋め尽くされていた。

漫談のような、深夜ラジオのようなMCに思う存分笑わせてもらったあとは、“大安”。石井マサユキの軽やかなギターのメロディーにYOSSYのキーボードの音が乗せられ、手を挙げ、合唱も起きる。“あいまいにあまい愛のまにまに”では、「この曲知らない人もいるもんね!」と突然のコール&レスポンスがはじまる。確かに、あの場にはハナレグミを全然知らない人や初めてライブを見る人はいるはず。そういう人たちを気にかけ、何度も何度もみんなで「あいまいにあまい愛のまにまに」と言い合う。あれだけ言えば、覚えないはずがなくて、自然と大きな声にもなるし思わず笑顔になってしまう。菅沼雄太の踊り出さずにいられなくなるドラミングに伊賀航の落ち着いたべースに身体も自然に左右に揺れ、各々がハナレグミの音楽にますます魅了されていく。

“深呼吸”、“SPARK”としっとり聴かせる曲が続き、永積がフジロックが好きな人たちに用意したという“オリビアを聴きながら”のイントロが演奏される。
曲がはじまる前には「みんなで歌ってくれますか?」と言ったにも関わらず、どうやら声が小さかったようで、「オイオイ!ここはスナックだぜ?上司が歌ったら歌うだろ~?」と一度仕切り直しをしてから演奏し直すというこだわりっぷり。そのせいもあってか、ヘヴンでは会場が一体になっての大合唱が起きる。
もう夜の22時半。それも、金曜日の。こんな時間に羞恥や人の目、近所迷惑を考えずに思いっきり歌えるのはフジロックの特権なんじゃないだろうか。本編最後に演奏された“明日天気になれ”でも、手拍子に大合唱が起きる。実は、明日の天気は残念ながら雨らしい。でも、こんなにピースフルな空間で、これだけの人数で、明日が晴れてくれるように願ったんだから、少しくらい晴れてくれてもいいんじゃないだろうか。

アンコール“光と影”が終わったと思えば、三度ステージに登場する永積。「やっぱりトリっていいよね!」と言い、それから1人アコースティックギターで“サヨナラCOLOR”が演奏される。ああ、まさか聴けるだなんてこれっぽっちも思っていなかった。こんなに贅沢な時間の使い方をしてもいいのだろうか。終わったあとは、「この時間にハナレグミ見れてよかった!」「号泣した~」なんていう声を聴くことができた。苗場の冷えた空気のなかで聴く永積の声は、いつもよりも増して愛とか優しさとか強さに包まれていたような気がする。まだ1日目のフジロック。ヘヴンで見るハナレグミは、特別な夜を演出してくれた。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/27 FRIFIELD OF HEAVEN

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