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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/28 SAT

NATHANIEL RATELIFF & THE NIGHT SWEATS

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© Photo by 岡部智子© Text by fujirockers.org

Posted on 2018.7.28 22:15

ピースフル&ソウルフル!雨の苗場で心ゆくまで踊れ!

NATHANIEL RATELIFF & THE NIGHT SWEATSのフロントマンである、ナサニエル・レイトリフは、運が悪い。
まずは、現代で最も注目を浴びているKENDRICK LAMARの真裏だ。更には、ナサニエルが出演する数時間前から、雨も降り出してしまった。台風はそれたかもしれないけれど、これではお客さんがなかなか来ないのではないだろうか。彼らが出演するのは21時。直前までヘヴンのステージに集まる人はまばらで、見ているこちらが不安になるくらいだった。

メンバー7人がステージに登場し、軽快なドラミングに手拍子が起こる。そして、愉快なサックスとトランペットにキーボードが鳴り、小柄なおじさんが小走りでステージに入ってくる。そう、ナサニエル・レイトリフだ。温かな拍手で迎えられ、Shoe Boot”の力強いドラムに合わせたゆっくりとした演奏でスタート。

パトリック・メッセ(Dr)がカウントを取り、リズミカルな”Be There”では、ルーク・モスマン(Gt)とジョセフ・ポープ(B)が身体を揺らしながら各々の音を奏で、中央にいるナサニエルは足踏みをしたり、間奏ではリズムに合わせてちょっとしたダンスを踊ってみたりと、ご機嫌な様子。”Howling”では、まるでナサニエルの生まれ故郷であるミーズリの田舎風景が浮かんでくるようなゆったりとした1曲。乾いたギターに、感情の込められたしゃがれた歌声が雨の降る大自然の中に響き渡る。
土臭い古き良きロックンロールにナサニエルの年季の入ったファンキーな声は、もう何年も何十年も音楽に携わっているような大ベテランの風格を醸し出している。しかし、ナサニエル本人は、2005年から音楽活動をスタートしたものの、NATHANIEL RATELIFF & THE NIGHT SWEATS自体のデビューは2010年と、まだまだ新人バンドなのである。かなり遅咲きのデビューと言ってもいいだろう。

ムードのあるナンバー”Baby I Know”が終わり、何か盛大なイリュージョンが始まりだしそうなサウンドと力強いベースの”I Need Never”では、ナサニエルがタンバリンを持ち、愉快に歌い上げる。サックスにキーボードのソロ。各パートに出番がないときは、頭の上で可愛らしくタオルを振り回している。照明もきれいに照らされているし、なんだか、どこか古びたバーで見るパフォーマンスショーのようだった。

最後には、彼らの表題曲である”S.O.B.”。手拍子に、印象に残るコーラス。観客たちは各々自由飛んだり跳ねたりして、楽しんでいる。途中に、トランペット、ギター、キーボードのソロがあり、各パートの見せ場を作り、踊りながら歌うラサニエル。ただ、演奏するだけではなく、自分達の持ち味や楽しませ方をよく分かっている。遅咲きだったのかもしれないが、音楽に携わってきた時間の長さがステージですべて表現されていたような時間。何も考えずに、心ゆくまで自由に楽しむことができた。贅沢をいうのであれば、お酒を片手に、へべれけ状態で踊りたかった!

タイムテーブルの組み合わせも天気もよいとは言えなかったかもしれない。けれど、アンコールが終わったころにはレインコートを身にまとった人でヘヴンのステージは色鮮やかになっていた。ピースフルでソウルフルな演奏に虜になってしまい、心地よく踊ることができた。確かに、1時間半のステージに、すべてをやり尽くしたのか、歌い終えてからすぐにへたり込むように座るナサニエルが印象に残っている。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/28 SATFIELD OF HEAVEN

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