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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/29 SUN

GREENSKY BLUEGRASS

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© Photo by 北村勇祐© Text by イケダノブユキ

Posted on 2018.7.29 23:37

あの頃のヘヴンを

始まる30分くらい前に着いたらサウンドチェックをやっていて、ギターがブラック・サバスの”Iron Man”のリフを弾いていた。ブルーグラスのバンドなのに、やっぱりこういうのも好きなのね、と思った。そして、メンバー全員でリハーサルで1曲。数は少なかったけど、早くもフィールド・オブ・ヘヴンに来ていたお客さんから拍手をもらっていた。

バンドがでてくるまでは、ボズ・スキャッグスの”Lowdown”が流れていた。20:40にバンドが登場する。メンバーはステージ下手からMichael Arlen Bont (バンジョー)、Paul Hoffman (マンドリン)、Mike Devol (アップライトベース)、Dave Bruzza (ギター)、Anders Beck (ドブロギター)という配置である。アップライトベースが中央にあり、左右に2人ずつというシンメトリックな布陣である。このバンドの最大の特徴はドラマーがいないことだ。ヴォーカルは主にPaulだけど、Daveがリードを取るときもある。

名前の通りブルーグラスのバンドだけれども、2000年結成ということで懐古を目的としたバンドではない。配信の音源を聴くと、マムフォード&サンズやルミニアーズといった新しい世代の感触がある。様々な音楽をひと通り聴いて、あえてブルーグラスを選んだ人たちのように感じた。バンド自体はギャラクティックやレイルロード・アースのようなジャムバンドに親近感があるようだ。ストリング・チーズ・インシデントのようなバンドが人気あるフジロックなので、グリーンスカイ・ブルーグラスの初来日のステージになることは相応しい。

そして演奏。”Demons”から始まる。ブルーグラス的な速弾きのすさまじさは全員が当然のように持っている。何よりも驚異的なのは、ドラマーが不在なのに、このグルーヴ感なのである。アップライトベースがしっかりと低音をだしているからなんだろうけど、他の楽器も正確無比にリズムをキープしている。メンバーがソロをとって暴れているときでも、他の楽器がバックに徹して一体感を生みだしていた。そのため黙って聴くというより、踊りながら観る人が多い。いつの間にかお客さんが増えて混雑してきた。

バンドが煽らなくても手拍子は自然と発生するし、踊る人も多い。この辺はオープンマインドなヘブンの住人らしい。バンドも5人が一斉にジャンプしたりする演出があったけど、基本的には真面目に演奏するのみ。照明はバンドの演奏とぴったり合っていてさらにアがる。フジロック3日目ヘブンのトリであるから、最後を楽しみ尽そうという人たち、しかもコアな人たちが集まっているわけだから、バンドとお客さんたちでこの雰囲気を作り上げたのだ。お客さんたちはジャムバンドとしてこのバンドをとらえているのだ。

本編最後は、フィールド・オブ・ヘヴンのレジェンドに捧げるカヴァー、PHISHの”Chalk Dust Torture”だった。先人への敬意もあるし、ジャム系のバンドがたくさん出演していた、あの頃のフィールド・オブ・ヘヴンを懐かしく思う人たちの気持ちを汲んでくれたカヴァーにフィールド・オブ・ヘヴンは湧き上がった。そしてアンコールにも応え、終了予定時刻を10分くらい過ぎて終わったのだった。そして終わったあとにはデヴィッド・ボウイ”Let’s Dance”が流れたのだった。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/29 SUNFIELD OF HEAVEN