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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/29 SUN

HOTHOUSE FLOWERS

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© Photo by 北村勇祐© Text by 若林修平

Posted on 2018.7.29 20:01

ソウル(魂)・ミュージックを取り戻す時間

ホットハウス・フラワーズ。僕が彼らの曲を初めて聴いたのは高校生の頃。当時ロック少年だった僕はジャンルの幅を広げたくて、安く手に入る中古のコンピレーションCDを買い漁って聴いていた。それらコンピCDに収録されていたマーヴィン・ゲイの”Mercy Mercy Me”にどハマりし、その後カーティス・メイフィールド、アル・グリーン、サム・クックなど、大御所どころをひたすら聴き漁っていたのだが、ロックも同時進行で聴いていた。その頃、某洋楽ロック誌に乗っていたコラムに載っていたのが彼らホットハウス・フラワーズだった。その中に書かれていた彼らを表す一つのフレーズ「アイリッシュ・ソウル」。この言葉がどうしても気になって、速攻CD屋へダッシュし、手に入れたのが彼らのアルバム『People』だった。そこには、ブルー・アイド・ソウルとも違う、それまで僕の聴いたことのなかった「ソウル・ミュージック」が存在していた。

その後、彼らの新作を絶えず追いかけることはできなかったのだが、最初に買ったアルバム、彼らの曲、リアムの歌声はエヴァーグリーンな存在として心に存在し続けていた。そして、今年久しぶりに触れるきっかけになったのがフジロック出演のニュースだった。そして今日、あのホットハウス・フラワーズをフジロックのステージで観ることができる興奮と、生で彼らを見ることができることを”現実として受け止めきれていない”自分の気持ちと、なんとも不思議な心境で僕は彼らの登場を待っていた。

開演時間にほぼ定刻通りに登場した彼ら。ゾワゾワっと思わず鳥肌が立ってしまった。サポートメンバーを率いて、フィアクナ・オブラニアン(G.)、ピーター・オトゥール(B.)・・・そして、リアム・オ・メンリィ(Vo. / Key. / Bodhrán)がステージに登場した。

リアムの静かなピアノのフレーズをイントロに始まった”An Raibh Tu Ar An gCarraig”、その静かなリアムの語り口、徐々に溢れ出す彼のソウルに、僕の心からどんどん熱が込み上げてくる。続く”I Can See Clearly Now”には、完全に感情が解放され、シンガロングせずにはいられなかった。中盤に披露された新曲”Back Through Time”と”These Sister”に旧作の曲と変わらぬソウルを感じ打ち震え、ラストにかけて畳み掛けられた”Hollelujah Jordan”、”Feet on the Ground”、”Don’t Go”には「陶酔」と「心酔」そして「情熱」が同居するような、今まで体験したことのない心境が生まれていた。1時間の短いステージは、本当にあっという間だった。

音楽は時代と共に進化し、それに伴いジャンルの数も飽和状態になっている。ジャンルは「アティテュード(姿勢)」から「コンテナ(入れ物)」に変わり、ただの言葉となってしまった。それは「ソウル・ミュージック」も然り。しかしホットハウス・フラワーズの歌、そしてリアム・オ・メンリィの歌声には、今もなお確実に「アティテュード」と「ソウル(魂)」が存在していた。

そう考えると、それら音楽の本質を再実感できたこの1時間は、最高に価値のある1時間だったと心から言える。

<セットリスト>
An Raibh Tu Ar An gCarraig
I Can See Clearly Now
Movies
Back Through Time
Three Sisters
Your Love Goes On
Hallelujah Jordan
Feet on the Ground
Don’t Go
Si Do Mhamo i

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/29 SUNFIELD OF HEAVEN