J-waveでおなじみであり、フジロックではROUTE17 Rock’n Roll ORCHESTRAのMCでもおなじみのクリス・ペプラーが率いるNONE THE WiSERが苗場食堂に登場する。ヘッドライナーも終わり、遊び足りない人がまだまだ残っていた。

メンバーはクリス・ペプラーがヴォーカルとベース。ギターにセッションミュージシャンでAKBなどのアレンジもおこなっている渡辺淳、もうひとりのギターに本職は寿司職人らしい中村英次、ドラマーに遠藤たけし。

70年代ロックあたりが好きなポイントなんだろうような音をだす。音は重厚感あり本格的なもので、メンバーのテクニックも安心して聴いていられる。中村は華麗な速弾きも披露する。

クリス・ペプラーがMCすると声質といい、しゃべる内容といい、ラジオ番組感があって、口下手なロックバンドと比べ物にならないくらい安心して聴いていられる。

中盤でスティーヴィー・ワンダーの”Superstition”をカヴァーした曲かなというのがあったあとで、「カヴァーをやります」といってゲイリー・ニューマンの”Cars”を演奏する。シンセサイザーがなく、ギターだけで原曲の感じを再現しいていた。この天候をみて「ピンク・フロイドの『吹けよ風、呼べよ嵐呼べよ嵐』をやればよかったかな。若い人は知らないか」とベースでその曲のイントロを弾きながら語る。

最後はメロウな曲で締めくくり、悪天候の中、ミュージシャンとしての顔をみせたクリス・ペプラーにお客さんたちは拍手を送っていた。