LIVE REPORTRED MARQUEE7/26 THU(前夜祭)
MARTINEZ FAMILY
2人のパフォーマーの見せる、重力のない世界
DJ MAMEZUKAの大爆音のDJが鳴り止み、照明が落ちる。次の瞬間、バク転をしながら現れたのは、MALTINEZ FAMILYの兄弟2人だ。
まずは手始めに、とステージ上でバク転やバク宙が繰り広げられる。観客は先ほどまでお酒を片手に踊り狂っていたんだもん。そりゃあ、声も上がるし拍手も起こる。前夜祭ではみんなで輪になって盆踊りを踊ることができるのだけれど、こんな風に大道芸を見ることができるのも、なんだかお祭りみたいだなんて思ってしまう。
それから、本編のイカリオス。イカリオスというのは、人間の足の上で宙返りをし続ける足技アクロバットのこと。ラテン調の音楽に合わせて、時には身体をひねったり、1回転をしてみたり、瞬きするのも惜しいくらいにクルクルと回っている。
音楽がパッと止み、次に見せてくれるのは世界でこの2人だけしかできないという大技、空中二回連続技。2回に1度、足の上でくるっと宙返りをし続ける大技に、観客からは更に声が上がる。こんな人間離れした技を見せられて、盛り上がらないはずがない。
パフォーマンスの合間に観客の方に向けて、手を広げ「どう?見てくれた?」と言わんばかりに手を広げ、更なる盛り上がりを見せる。
次には、ステージ上に大きな台が登場。一体どうなるの?と思えば、なんと台に乗った2人が、レッド・マーキーに天井ギリギリまで2人が上がっていく。その高さは、なんと9メートルにもなるらしい。宙を舞う度に台がグラグラと揺れているにも関わらず、容赦ないほどの連続回転。観客からは、ライブかと思うほどのオイ!オイ!コールも起こる。そりゃそうだ、あんなにすごいものを見せられたんだから!
最後には、連続で50回転しながらステージ上に降りてくる2人。見ているこっちがハラハラしてしまうパフォーマンスなのに、観客に見せてくれる笑顔と白い歯はいつだって爽やか。パフォーマーとしての貫禄を見せつけられたような気がした。
MALTINEZ FAMILYは、世界から大注目を浴びるサーカスパフォーマーであるアラン・ダビッド・マルチネスと11歳で日本人最年少パフォーマーの嵐・マルチネス・小深田の2人組。ときどき見せてくれる嵐くんの笑顔はやっぱり可愛らしくて、「そういえば、この子はまだ11歳の男の子だったんだよなあ」なんて思ってしまうほど。
2人が登場してからの約10分間のステージは、まるで重力を感じさせないような世界だった!ステージが終わってから、観客からはマルチスコールが起こったり「まじですごかったよね!」という声を聞くことができた。
いよいよ明日からはじまる2018年のフジロック。MARTINEZ FAMILY WITH JOSSELIOのステージを再び見ることができるのは、場外パレスエリアにて。なんと1日に3回もショーもしてくれるんだそう。圧巻の凄ワザを見てもよし、嵐くんの笑顔に癒されてもよし。音楽だけではないフジロックの魅力を体感してみてはいかがでしょう。
[写真:全10枚]