LIVE REPORTRED MARQUEE7/26 FRI
SHAME
史上初、フジロックで「笑点のテーマ」を流したバンド
まずバンド登場のシーン。それまでGrimesとかかかっていたのに、12時40分になると、突然、「笑点のテーマ」が流れて、「えっ? 何?何?」と思っていると、バンドが登場して、ヴォーカルのチャーリー・スティーンが「コンニチハー! マザーファッカー!」と挨拶し、ライヴは“Another”から始まる。
ステージ中央にチャーリーとベースのジョシュ・ファイアンティがいて、2人のギタリストは両脇、そして後方にドラマーという布陣である。チャーリーはパジャマを着て、ジョシュはベースを弾きながら走り回ったり、ツインヴォーカルの曲ではもう一方の歌を担当したり、コーラスを加えたりする。中央2人の存在感が半端ない。チャーリーは曲が進むにつれてボタンが一個一個外れていき、5曲目くらいで前がはだけるし、最終的には上半身裸になる。半年前に観たときよりも、身体がスリムになり全体的にシュッとしていた。
配信された音源を聴くと、クールなロックンロールかなと感じるけど、ライヴではめちゃくちゃ熱くてソリッドなロックだった。チャーリーはイギー・ポップやイアン・カーティスの動きの系譜を引き、声質のふてぶてしさはリアム・ギャラガーを受け継ぐ者だろう。
様子見のお客さんが多かったと思われるけど、バンドの熱演、そしてチャーリーがフロアに何度も突入していくにつれて、お客さんたちもヒートアップしていく。チャーリーは水の入ったペットボトルを蹴り上げ、その一連の姿は超カッコよかった。
あっという間のラストは“Gold Hole”。「俺たちはもっとビッグになって戻ってくる」というのも頼もしい。チャーリーはまたフロアに突入し、お客さんに支えられて立ち上がり歌い、仰向けになって歌い続ける。次にフジロックに来るときはもっと大きなバンドになっているはず。そんな予感を残したライヴだった。
セットリスト
Another
Concrete
The Lick
One Rizla
Cowboy Supreme
Tasteless
Human, for a Minute
March Day
Friction
Dust On Trial
Lampoon
Gold Hole
[写真:全10枚]