FUJIROCK EXPRESS '19

LIVE REPORTRED MARQUEE7/27 SAT

Tempalay

  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay
  • Tempalay

Photo by 北村勇祐 Text by 梶原綾乃

Posted on 2019.7.27 14:52

リベンジマッチだ!

おかえりTempalay!今年はついにメインステージに進出だ。2015年にルーキーアゴーゴーに出演し、2017年には苗場食堂に出たものの、小原綾斗(vo,gt)が出演前に骨折するというハプニングが。DENIMSのカマチューなど、現地の友人たちに力を借りたパフォーマンスは、それはそれで特別なものとなった。あれから2年、雪辱を晴らすステージはレッドマーキー。この日はYouTube配信もされるということで、苗場とお茶の間、どちらも賑わっているようだ。SNS上のおうちフジロッカーたちも続々と「次はTempalay見ます」宣言している。

SEはまさかの電気グルーヴ“Shangri-La”。驚いて笑っていると、ステージの大画面にアダルトサイトの請求画面が表示されたり、Tempalayのロゴ+レトロな文字で「現代のニューウェーブ」と書かれた画像が出てくるなど、ちょっとシュールでカッコいいVJもいい味を出している。

ゆるっとサイケなサウンドと、人の心の奥底を突いてくるような歌詞は、ライヴではロックに化ける。“のめりこめ、震えろ。”で放たれるのは藤本夏樹(dr)の締まったドラミング、小原のゴリゴリのギター、熱のこもった歌声。今日のこのステージへの気合いが、その声から溢れ出ている。“SONIC WAVE”ではタテノリ強めのビートに揺らされて、“どうしよう”では、退廃感だだよう空間にトリップ。サビのメロウなギターが、心ををぐっと掴んで離さない。

現在ツアー中の彼ら、会場では毎度何かしらのトラブルがあるということなのだが……。今日もベースアンプの調整に時間がかかり、曲を少し削らないといけない1面も。しかしそんなトラブルもなんのその!観客の熱を冷ますことなくそのまま“新世代”へ突入。AAAMYYY(cho,syn)の甘酸っぱいコーラスが響き豊かだ。さらに“そなちね”の切ないサビのメロディーラインも胸にじんわりと染みてくるから、この夏の踊れるチューンはこの2曲で決まりか、と思う。

ラスト“革命前夜”のアウトロでは、ギターを鳴らしながら右へ左へと跳ねる小原のなんて楽しそうなことか。かつての骨折も、さっきの機材トラブルも、ものともせず駆け抜けた Tempalayのフジロック。さあ2年前の雪辱は晴らせた、次へと進もう。「ケガせず立てたことが成功」だと言っていたが、観客の盛り上がりを見ても、これは大成功だ!

(2019/8/7 12:30)
一部曲名とパフォーマンスの表現に誤りがあり、Tempalayのライブレポートを修正いたしました。大変失礼いたしました。

[写真:全10枚]

TAGS
7/27 SATRED MARQUEE