FUJIROCK EXPRESS '21

LIVE REPORTGREEN STAGE8/20 FRI

MAN WITH A MISSION

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Photo by 粂井 健太 Text by あたそ

Posted on 2021.8.21 01:34

どこまでも観客を引き込み、魅了する究極の生命体5匹!

前方はすでに入場規制がかかったGREEN STAGE。今日、苗場の地に足を運んだたくさんの人たちがMAN WITH A MISSONのライブを今か今かと心待ちにしているのがよくわかる。
今まで、フジロックに出演したのは2014年のWHITE STAGEと2016年のGREEN STAGE。2014年のWHITE STAGEに入場規制がかかったのはMWAMだけだったし、ライブの評判も抜群によかった。2016年のGREEN STAGEでも後ろのほうまで人で埋め尽くされ、高い期待を持たれていることがよくわかるステージだった。少し意外に思う人もいるかもしれないが、MWAMもフジロックとともに成長してきたバンドのひとつなのだろう。

SEの“Bad Religion”とともにステージ上に現れるメンバーたち。まずは、貫禄ある演奏を見せつける“evergreen”と“Raise your flag”で会場が一気にヒートアップしていく。観客たちも思い切り手を上げ、身体を左右に揺らし、ジャンプをし、反応を返していく。やっぱり、コール&レスポンスの場面で声を出せないのはもどかしい。Kamikaze Boy(Bass,Cho)とSpear Rib(Drums)のリズム隊の骨のあるサウンドに、Jean-Ken Johnny(Gt,Vo,Raps)のクールな声が重なり、アグレッシブに攻め込むサウンドに、すぐさまどっぷり惹き込まれる。

「楽しんでますか!」というJean-Ken JohnnyのMCのあと、メロウなイントロとともに演奏されたのは、“higher”だ。ツーバスに疾走感のあるギターサウンド、さまざまな音楽の要素が詰め込まれたミクスチャーな音楽と、MWAMの魅力がふんだんに詰め込まれた1曲なのではないだろうか。
次に演奏されるのは、映画『GODZILLA VS KONG』の日本版主題歌になっている“INTO THE DEEP”。壮大で、耳に残るサウンドはCMなどで耳にした方も多いのではないだろうか。思わず身体を揺らしながら聴きたくなる。

素敵なゲストのひとりとして呼びこまれたのは、フジロック2日目のRED MAQUEEにも出演するmiletだ。オリンピック閉会式での堂々とした姿も記憶に新しい。ゆったりと聴かせる“Reiwa”は、Kamikaze Boyがキーボードを弾き、ボーカル2人の声が呼応する。MWAMといえば「夏フェス」にぴったりのアッパーな曲調が印象に残るが、ゲストを迎えることで、更に広がる音楽性に惹き込まれていく。

miletがステージを去ったあとは、メドレー形式で“Hey Now”、“datebase”、“Get Off of My Way”、それからSpear RibとDJ Santa Monica(Djs,Sampling)の目の離せないセッションと、スペシャルデラックスセットのような曲が続き、観客も、クラップ&ハンズやジャンプ、拳を上げたりと、休む暇を与えない。

2人目のゲストで登場したのは、BIGMAMAからMAOだ。夜にぴったりの“フォーカスライト”と名付けられたその曲は、MAOのバイオリンとJean-Ken Johnnyのアコースティックギターの音が心地よく、日が暮れた少し肌寒い苗場の空気にはぴったりだったように思う。

ラストは、7月17日にリリースされた最新曲の“Merry-Go-Round”と定番の“FLY AGAIN”。待っていた!MWAMと言えば、手を上に掲げ、皆一緒に左右に振り会場が一丸となるあの瞬間だ。フジロックで、GREEN STAGEで見るこの光景はまさに圧巻であった。お決まりの一曲ではあるかもしれないが、今はその決まった曲、決まった動きを周囲の人と一緒になってできることがうれしい。
目を離して休む暇も、飽きている暇もない1時間は、それぞれのメンバーが今日と言う日のために悩みながらも準備を重ねてきたにだろう。存分に楽しめたステージであった。

[写真:全7枚]

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8/20 FRIGREEN STAGE