FUJIROCK EXPRESS '21

LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN8/22 SUN

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Photo by suguta Text by 梶原綾乃

Posted on 2021.8.23 03:17

やっぱりライヴは楽しいなあ!

「音楽って、空気に乗っていくものだから、生で聞くのはとてもいい。苗場の空気に音が乗ったのが、フジロックでしょ」。比嘉栄昇(Vo)が冒頭、そのようなことを言っていた。なんて的確な表現なんだろう。今回の彼らのライヴは配信もあるんだけれど、「生で楽しむ良さ」を凝縮したような内容だった。

今日のセットリストは、直前まで悩んで決め、「のんびりやることにした」という。ちょうど沖縄では今日が送り火の日。おじいやおばあに届いたら、と“月ぬ美しゃ”が歌われた。“三線の花”では、三線の弦の響きが立体的かつダイナミックに伝わってくる。次第に上地等(Pf)と島袋優(Gt)の合いの手が入ると、(今更ながら)本物のBEGINを観ている実感が湧いて、曲の解像度がぐっと増すのを感じた。

島袋の歌唱による“海の声”では、ワンコーラスだけでも拍手が起きるほどの盛り上がりだったし、旅立ちの曲“パーマ屋ゆんた”は、沸き上がってくる物語の情景につい涙してしまった。しばらくすると、「バラードやめた!」と比嘉が宣言。“笑顔のまんま”を情熱たっぷりに演奏すると大盛り上がりで、<生きてるだけでまるもうけ OH!!>と観客もそれぞれに拳を挙げて応えた。定番の“オジー自慢のオリオンビール”も今日はどこかノンアルコール仕様。みんなの手がエアジョッキになってはい、乾杯〜!

ひとしきり楽しんだところで、話題はフジロックのことへ。よく来たね、大変だったね、と。学生だったら1年間バイトして、社会人なら食費を削って捻出したチケット代は決して安くはなかっただろう、と比嘉が観客をねぎらう。とはいえBEGINの3人も大変だっただろう。「ま、俺のほうが遠くから来たけどね」なんて言って笑いを誘っていた。

最後は“島人ぬ宝”に“涙そうそう”と、もう何度も聴いた大名曲を目の前で!そのありがたさを噛み締めながら、やっぱり生のライヴっていいなあ、これに代わるものはないよなと思っていた。電波に感情が乗らないとまでは思わないけれど、生と配信はやっぱり別物。やっぱり音楽って、空気に乗っていくものなのだなあ。

[写真:全10枚]

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8/22 SUNFIELD OF HEAVEN