今年新登場の「ピラミッドガーデン」には、その名前の通り木製のピラミッドがそびえ立っています。こちらはフィールド・オブ・ヘブンでお馴染みのキャンドル・ジュンさんが演出を手がけているエリア。
設営の時に気になっていたのは、もう一つピラミッドがあること。アルミの枠でピラミッドを形づくったものが置いてあるだけだったので、一体何になるのか準備段階では全く謎でした。
さっそく今日覗いてみると、こんな感じに大変身。
可愛い!
カラフルな毛糸などで編んだ素敵なカバーがピラミッドにかかっていました。布を縫い合わせてあるようにも見えますが、すべて手で編んであるのです。中には絨毯が敷かれてちょっとしたくつろぎスペースに。
さっそくゴロリと横になって、ふと天井を見上げてみると…
ピラミッドの中も期待を裏切らず、とっても素敵で居心地の良い空間に。中に入って隙間から外を見ると、何だかまた違った景色に感じられて不思議な気分になります。
これを手がけているのは、編み物アーティストのクリスティーナ・クリナさん。
クリナさん自身、フジロックに作品を出すのは初めてなのだとか。「3日間でこのピラミッドがどんな風にここのエリアになじんでいくのか、お客さんがどんな反応をしてくれるのか、とっても楽しみです。」と話してくれました。
個人的には、“フジロックの秘密の隠れ家”と名づけてしまうほど気に入ってしまいました。教えたいけど、本当はちょっと教えたくない気持ちもあるのが正直なところ(笑)。
フジロックを通して自分の心に響くアートにまた一つ出会うことができ、うれしい一日でした。本当にライブ以外の部分でも魅力が詰まったフェスティバルです。10回目の参加にして、惚れ直しました。
ピラミッドガーデンは、ツアー専用の方以外に通常のキャンプサイトを利用する方も入ることができます。他のエリアとは正反対の場所ですが、足を運んだ分以上の感動があるのではないかと。
文・写真:近藤英梨子