Mop of Head

クリックすると写真が切り替わります

前夜祭に大抜擢! 新星現る!

 DJ Katsuがブラーの「ガールズ&ボーイズ」のサンプリングを流して、フロアを暖めたあと、フットボール・アンセムで有名な「You’ll Never Walk Alone」が流れバンドが登場する。今月に1stフルアルバムが出たばかりとはいえ、インディーズだし、モップ・オブ・ヘッドという名前は浸透していなくて、正直「誰?」という空気があった。だけど、フジロック前夜祭にこのバンドが抜擢されたのは、今年のフジロックの功績だといい切れるくらい素晴らしいステージをみせてくれた。

 バンドは、キーボードのGeorge(注:日本人と思われる)を中心に、ギター、ベース(女子)、ドラムの4人編成。エレクトロなサウンドだけど、ループや同期を使わず、人力で演奏するのをモットーとしているバンドである。その生での演奏はパンクぽい鋭さあり、ハードロックのような迫力ありなのだ。エレクトロという切り口でいえば、the telephonesや80kidzあたりと共通するかもしれない。が、もっと強烈な狂気を感じさせる。初めは品定め的に眺めていたフロアも演奏が進むにつれて熱を帯びてきているのがわかる。ロキノン的に「大勝利~!」「完全勝利~!」とか思わずいいたくなるくらい。

 Georgeはキーボードをプレイしながら、フロアを煽り、手拍子を誘い、シャウトして、フジロックで演奏する喜びを全身であらわしていた。プロディジーや、The KLF(MC5の「キック・アウト・ザ・ジャムズ」のサンプリングを使ったのは、KLFの影響か)、そして今年のヘッドライナーであるケミカル・ブラザーズあたりが好きな人は気に入ってくれると思う。最後の「superhuman」は、それまでのゴリゴリで押していくサウンドから一転、レモンジェリーを思わせるポップでやわらかな面をみせて締めくくった。モップ・オブ・ヘッド、この名前は覚えて損はないですよ!


写真:中島たくみ
文:イケダノブユキ
同じカテゴリの記事
最新記事

フジロック当日速報サイト
会場から最新情報をお届けします

FUJIROCK EXPRESS'11は、Nikonからの機材サポートを
受けています

ライブの模様を速報!

STAGE

インタビュー

会場から楽しいレポートをお届け

MORE FUN


フェスごはん
ピープル

#fujirockを含むツイートを表示しています

▲PAGE TOP