5年ぶりにフジロックへの参加となったMO’SOME TONEBENDER(モーサム・トーンベンダー)。今年はSXSWにも出演、その後行われたUSツアーも成功を収めた彼らを、フジロックのステージでで見るのを楽しみにしていたのは私だけではなかったはず。客電が落ち、待ってました!と言わんばかりの怒号の歓声に包まれて登場した4人。「ハロー!フジローーーック!!」の言葉でライブはスタートした。
のっけから“youth”で会場を温め、新曲“メタルカ”へ。テンポ良く進んでいく展開に、オーディエンスも笑顔と汗まみれで応戦。曲ごとに大歓声が巻き起こるのもとても印象的であった。鋭く突き刺さるようなギターの音に、お腹にずしんと響き渡るベースの音。何度見てもかっこいい……と惚れ惚れしてしまう、こんな男気溢れるバンドは他にはいない。
「5年ぶりで、毎年客で来てて……横のフードコートでは夜な夜な治安を守ったりして(笑)でもやっぱりステージは最高だね。」
という真のフジロッカーであるヴォーカル、百々の言葉を挟んで流れてきたイントロは“ロッキンルーラ”!フロアもステージもぐっちゃぐちゃになって踊り狂い、レッドマーキー内の温度は急上昇。“Hammer”では打楽器2人が立ち上がり、ドラムを叩きまくる!加速するライブのスピードに合わせるのように会場のテンションもぐんぐん上がっていった。後ろまでびっしり詰まっていたフジロッカーたちが彼らへの期待を表す。レッドマーキーでのキャパでは収まらない彼らのライブは、やっぱりグリーンステージで見たいよなぁとしみじみ思っていた。
「最後にフジロックでやるために作った曲」という紹介で“GREEN & GOLD”で、ライブも最高潮の盛り上がりを見せ、大団円。
彼らはどこまでアクセルを踏みっぱなしで突き進んで行くのだろうか。私たちはそれにおいていかれないように、必死に彼らについていくしかないみたいだ。
写真:佐俣美幸
文:岡安いつ美