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Posted on 2013/07/29 03:30
  • ライブレポート
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音の旅crew

名は体を表す、30分間の音の旅

フジロック3日間のルーキーステージ最後のライブが始まろうとしているなか、昼以降止んでいた雨がまた強く降り始めた。ステージ付近にいたお客さんは雨をしのげる各所に散り、ステージ前はガラガラ。ルーキーには厳しい状況に心配になったが、ライブが始まる直前、幸運にも少しだけ雨が弱まりお客さんがぽつぽつとステージ前に集まった。

「ヤーマン!」
レゲエ発祥の地ジャマイカの挨拶を叫びながら登場した、音の旅crew。1stミニアルバムのタイトルにもなっている”owattehajimaru”から始まったライブは、”bluesky” へと続き、雨にもかかわらずパレス・オブ・ワンダーにいるお客さんを次々とステージ前へ引き寄せていく。そのサウンドは、レゲエ、ダブをベースに、縦ノリのロックやラップが盛り込まれたかと思えば、またダブ調になったり。ひとつの曲のなかでリズムやメロディーを次々と変幻自在に変化させ、一度聞いただけで耳に残るメロディーを奏でていく。その音に合わせて踊るお客さんも自由そのものだ。くるくると変化していくリズムに合わせ、とても器用に楽しみながらステップを踏んでいる。

「一緒にやるほうが楽しいと思うんで、手拍子します?」「ごめん、ごめん。体力がギリギリなんでみんなの力をわけて」と、お客さんを巻き込むことで一体感も生み出し、太陽のうた”sun’d”では、最後の夜を楽しみたいお客さんが、楽しそうな雰囲気を嗅ぎ付けステージ前へと次々集まり、みんなでジャンプをしながらの盛り上がりとなった。

最後は、メランコリックなギターが印象的な“LION”をしっとり聴かせ、「まだ音はあるから最後まで楽しんでいこうよ。ありがとう!」とルーキーステージのトリを終えた。楽しむこと、楽しませることを大切にしているのだろう。終わってみれば本降りの雨による心配なんて杞憂に終わり、雨の中の午前3時過ぎとは思えない盛り上がりでパレスに残るお客さんを十分に満足させたライブだったと思う。

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