PARQUET COURTS
ブルックリン発、注目のガレージロックバンド
天気に恵まれてるどころか、くらくらするほどの炎天下の中、パンクにメロコアと朝から爆音バンドが続き、午後のレッドマーキーには逃れられないほどの熱気がこもっていた。登場したのはブルックリン発の若手ガレージロック・バンド、Parquet Courts (パーケイ・コーツ)。アメリカの音楽メディアサイト「ピッチフォーク」から高評価の獲得やイギリスの老舗インディー・レーベル、ラフ・トレード・レコードとの契約など、ブレイクの要素を秘めた注目の4人組である。
彼らは今回のフジロック出演が満を持しての初来日となった。客入りこそ少なめに感じたが、臭覚のある音楽好きたちがその瞬間を今か今かとじっと待ち構えているかのような雰囲気が演奏前の会場に感じられた。1曲目は”Duckin and Dodgin”でスタート。疾走感のある曲が徐々にお客さんの体を起こしていく。「初めて日本にきたよ!」と緑色のラフなシャツに身を包んでるのはギター・ボーカルのアンドリュー・サヴェージ。このバンドの中心人物である。
ハイテンポで勢いのあるパンクナンバーが立て続けに披露され、中盤の”Borrowed Time”が始まると会場の盛り上がりは一気にヒートアップし、前方ではモッシュが巻き起こっている。また、激しいサウンドが続く中にも”Instant Disassembly ”のような気怠いようなまったりとした曲を挟むなど、抑揚のある演出が次なるパンクサウンドへの熱狂を助長させるから憎い。
終盤には、7月16日にリリースされたばかりのアルバム『Sunbathing Animal』からの曲が続き、オフィシャル・PVにもなっているタイトル曲、激しいドラミングに感化され、爆音の嵐に狂喜乱舞する人が続出していた。
posted on 2014.7.25 13:55
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