光風&GREEN MASSIVE
心を歓喜で彩るグルーヴ
苗場のフジロッカーズたちの肌を焦がし続けてきた夏の太陽も、少しずつ雲に覆われてきた夕暮れ前。フジロックの最奥地にあるステージ、カフェ・ド・パリで最高に心地良いグルーヴを奏でオーディエンスの心に熱い火を灯したのが、光風&グリーン・マッシヴの5人だ。ロックステディ、レゲエ、ブルース、ソウル、ファンクをはじめとする様々なルーツ・ミュージックをバックボーンに持つそのサウンドは、初めて彼らの音に触れるオーディエンスを一目惚れさるほど人懐こいポップさと温もりを持っている。
土臭いサウンドにカラフルな色味とアクセントをもたらす小西英理(Piano,Organ&Acc.)と、オーディエンスの熱気を牽引しながら哀愁とエネルギーに満ちた歌声を響かせる浜田光風(Vo.&Gt.)。そして畳みかける痛快なラップで曲のテンションをガラリと塗り替える苧麻(Nyabinghi&MC)と、個性豊かなプレーヤーたちを見ているだけで、ついつい心と体が踊り出す。気がつけばカフェ・ド・パリいっぱいにオーディエンスが集まって、ピースフルなヴァイブスが広がっていった。カフェ・ド・パリのテントはオーディエンスの熱気でむんむん、でも心には気持ち良い風が吹き抜けていくようだ。
圧巻は、ラストに披露した”旗の袂”。「火を灯せ〜」という光風のヴォーカルに応え、オーディエンスがライターの火をかざし、カフェ・ド・パリに温かい灯りが広がっていく。バンドとのコール&レスポンスで盛り上がると、いつまでも続いて欲しいような多幸感あふれるステージはフィナーレ。最後に光風が叫んだ「フジロック、火を灯していこう!」という言葉が、ライブが終わっても胸の中に温かい力を残し続けた。
posted on 2014.7.25 17:30
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