THE INSPECTOR CLUZO
フレンチ・バスターズ、苗場にいざ帰還!
初来日であった、フジロック09における伝説の激アツなステージは今でもフジロッカーズの間で語り草となっている。そのフレンチ野郎ロッカー二人組が、いよいよ苗場に帰還するのだ!待ちわびたファンが、早い時間帯にもかかわらず、会場のレッドマーキーに押し寄せている。じっとしているだけで汗が噴き出てくるほどの熱気が会場を包んでいるのだ。
開演時刻が近づくと、待ちきれないフロアから「クルーゾ!、クルーゾ!!」コールが巻き起こる。ステージが暗転し、The James Talor Quartetの”Starsky & Hutch(Funky People Mix)”が流れればクルーゾ登場の合図と、割れんばかりの歓声が上がる。フロントマンのローレント・ラクロウと、ファンキー・ドラマーのマシュー・ジョーダンがステージに登場し、中央、左、右のフロアに向けてそれぞれに両手を挙げては下ろす、コミカルな仕草でオーディエンスを楽しませる。
「オハヨー!!」と挨拶しカーティス・メイフィールドの”Move On Up”で緩やかにステージの幕が上がった。ドラマーのマシューは、マラカスを手にステージ前に出てきてはシャカシャカと鳴らしてオーディエンスをあおる。マシューがドラムセットに戻り、あらん限りに叩きつけ、ローレントがギブソンSGをかきならし、「フジロ~ック!!」叫べば、シビれるジャムセッションへとなだれ込んだ。ロック野郎どものケツを蹴り上げるこのギターリフ、そしてこの二人が出力するどファンクなグルーヴ感!俺らはこれをずっと待っていたんだよ!!
アフリカの黒人がもたらしてくれたブルーズという文化に敬意を示した曲”Black Spirit”をはさみ、またもや縦ノリのゴリゴリのロックンロールリフで迫りくるジャムセッションがはじまった。抑えられない興奮に頭をガンガンに振ってしまう。その後、マシューが、ローレントの流麗なギターフレーズに合わせてステージ前とドラムセットの上でセクシーにダンスし、その根っからのファンキーさを披露する。「次はお前らがダンスする番だぜ!アー・ユー・レディ!!」と”Two Days”を投下すれば、ステージ前方にモッシュの嵐が吹き荒れ、ぐちゃぐちゃな状態に。その状態は続くベース・プレイヤーに中指を突き立てる名曲、”Fuck the Bass Player”まで休まることなくキープされ、フロアは大炎上状態となる。
オーディエンスの中から2人をピックアップしステージに挙げ、セクシーなギターフレーズで踊らせる。ファンキー・ドラマーのマシューはここでも2人と熱いダンスを披露しフロアを沸かせるのだ。笑いあふれるシーンもつかの間で、ローレントが「Are you ready to rock n’ roll!!」と雄叫びをあげ、”Terminator Is Black in His Back”のAC/DC調の必殺のリフが炸裂させれば再び熱狂の渦に引き戻し、ラストの、強制的にオーディエンスの手を振り上げさせるバンドのテーマ曲”The Inspector Cluzo”で会場を完全沸騰させたのだ!
今夜、この熱狂の渦に叩き込むフレンチ・バスターズ二人組は、苗場食堂に再登場する。真のロックンロールを感じたいそこのあなた!観逃し厳禁ですよ!!
-Setlist-
Move On Up (Curtis Mayfield cover)
Jam Session #1
Black Spirit
Jam Session #2
Two Days
Fuck the Bass Player
Terminator Is Black in His Back
The Inspector Cluzo
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