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7/26 SATROOKIE A GO-GO

吉田ヨウヘイgroup

気になるのは編成より、吉田ヨウヘイその人だっ!

森は生きているや、ROTH BART BARONらが2ndアルバム『Smart Citizen』に参加していたり、ま、そもそもこの界隈のバンドがキテる!というのは、もう1年以上、バズというより確かなムーブメントとして音楽ファンには浸透している。そう考えると、ルーキー・ア・ゴーゴーに出演することのハードル自体、相当高いってことと同義なわけで。

と、気になっていたもののライブは初見。フルートやファゴットを担当する女子陣営は”いたいけな”と言いたくなるような、一見か弱そうなルックスに反して、演奏を始めるとメロディラインももちろん大変だが、リズムキープの一部として継続的にタフに吹く姿を目の当たりにして、かなりびっくり。

そしてギタリストが個人的な感想としては、インストジャムバンド的なフュージョン感から、ニール・ヤングが弾く、味一発みたいなソロまで、ものすごい振り幅を持ってることにも驚愕。この段階でとてもまとまりそうにないバンド像が浮かぶのだが、自分のバンドを”吉田ヨウヘイgroup”と命名する男である。思いが溢れまくっているのである。

今日も、「ギターを弾いたり、曲を書いたりするのはここ(フジロック)に来るためみたいなところがあった」とMCで告白していたが、やりたいことをすべて積載してみたところ、自分自身の歌がいい感じに必死というか、たどたどしかったことでバランスがとれていることに本人がなにげに気づいている(長くてすみません)と思うのだ。

若い男子の強烈な思い込みも感じつつ、アルバムタイトルにもあるように、素直であることが実はスマートなんじゃないかという新鮮な価値観(飽くまで想像ですが)。そしてそれらが音楽に昇華されたとき、不思議と日本のフォークロアもアーバンなファンクネスも並列する、吉田ヨウヘイというフロントマンだからこそ成立する、2014年の音になっているんじゃないか。

ひどい言い草だけど、あんまり上手くなりすぎないでほしい。その前にまず、吉田ヨウヘイという人の音楽観を知りたいと強く思った。

ちなみに8月28日には前述の森は生きているやROTH BART BARONのメンバーも迎えて、アルバム再現ライブをワンマンで行うそうだ。

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