THE HEAVY
痛快なファンクネスがオーディエンスを虜に
朝イチのグリーンステージに「コンニチハ、フジロック!」とケルビン・スワビーの熱い声がこだまする。バンドメンバー4人に女性コーラス3名、そしてホーン隊を加えた編成で、1曲目に”Can’t Play Dead”をプレイすれば、スワビーのソウルフルなヴォーカルとずっしりと重いバンドサウンドが、グリーンステージの朝を豪快に駆け抜けていく。オーディエンスも手を掲げてジャンプし、早くも熱い興奮がフィールドいっぱいに広がる。
スワビーはガイコツマイクを握り締め、胡散臭いサングラスをかけて、ステージを練り歩きながらその粘っこくソウルフルなヴォーカルでオーディエンスを煽りまくる。サイケ&ファンクなグルーヴに、スワビーの暑苦しい歌声が重なって、グリーンステージの熱気はぐんぐん上昇。曲が終わるたびにフィールドからは大歓声が上がり、スワビーはニッコリと白い歯を見せながら「アリガト!」。
実はこのグリーンステージの出演が初来日だというTHE HEAVY。10月21〜22日に、東京と大阪での来日公演が決定しているが、スワビーはそれをMCでもう3〜4回、しつこく繰り返すのであった。よっぽど来日公演が待ち遠しいのか、営業熱心なのか。きっとその両方なんだろう。何度も「ビューティフル!」と語り、ステージから楽しそうにフィールドを眺めていた。
“What Makes A Good Man?”でコール&レスポンスでオーディエンスを大いに沸かせると、「みんなに歌ってほしいのは2ワードだけだ!」と語ってペプシのCMソングとしてお馴染みの”Same Ol’”へ。もちろん、フィールドは最高潮の盛り上がりに。威風堂々たる壮大なサウンド、次第に感情を昂ぶらせていくヴォーカル。フィールド中のオーディエンスの手が上がり、「Same Ol’!」と大合唱だ。スワビーはステージ前のスピーカーに飛び乗って煽りまくる。初の来日ライブでこんなにもフジロッカーを夢中にしてしまうTHE HEAVY、恐るべしだ。
ライブが大団円を迎えると、名残惜しそうにステージでグズグズしながら、やっぱりまた「10月に来日公演やるよ!」としつこく告知して帰っていったスワビー。分かった、分かったよ。来日公演、行けばいいんだろ。あんな最高なライブ魅せられたら、行くしかないに決まってるじゃないか!
posted on 2014.7.26 11:00
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