浦朋恵
演奏と人柄でライヴをひっぱる姉さん
カフェ・ド・パリ2日目のステージ開幕を飾ったのは浦朋恵。ソロ名義での出演だが、自身で「かなりぜいたくなメンバー」というバンドをしたがえて登場だ。浦はバリトン・サックスとヴォーカルを担当する。緑地にピンクの花模様のドレスに身を包んでステージに登場すると「おはよーございます!フジロッカーのみなさま浦朋恵でございます。しばらくおつきあいよろしくおねがいしまーす!!」とめちゃ元気にごあいさつ。その場にいた人が思わず笑顔になるような明るさと軽快な音でライヴをスタートさせた。
見ていると、なんとなく指でつつきたくなるような浦のキャラクターに、客席から「かわいい!」と声が飛ぶと「かわいい、もっとください。ほめられて伸びるタイプなんで」と応戦。なんともどうどうたるステージングではないか。キーボードを担当するエマーソン北村が繰り出す音が、彼女のコミカルさをさらに演出する。なんだかまったりペースの楽しい雰囲気に、徐々に人が集まってきた。
replique montres
あまり長くはない持ち時間をきっちり使おうと、序盤からずっとゆるいながらも踊れる曲を並べ、大きな身体を揺らせながら力いっぱいサックスを吹き上げる姿に、客席からは拍手喝采。MCでも「1曲目から駆け抜けたから、もう全身から発汗しております!急激にやせるんちゃうかなー」とトークでも笑いをとってお客さんの気持ちをひきつける。憎めない、というより、むしろ愛されキャラ。人柄の良さがライヴにも存分にでていて、好きにならずにいられない。「では次が最後の曲になりますが……」の声に、この日初めて浦朋恵を観たであろうお客さんからも「えー」の声が。「尺はみ出すと、二度と出してもらえないというウワサなんでね」と冗談で返しながらも「会えて良かった!」とこれは本気で客席とあいさつを交わしていた。最後は演奏しながらポールダンスのステージに移動。ダンサー気分でポールまわりをくるくる回るパフォーマンスもみせてくれた。
最近流行のゆるキャラと並んで欲しいくらいかわいい。暑さでばて気味だったカフェ・ド・パリを元気にしてくれたライヴとキャラクターだった。
posted on 2014.7.26 13:00
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