BLACK KAT BOPPERS
フジロッカーを夢中にさせる鉄板アクト
木曜日の前夜祭を皮切りに、フジロック初日はお昼に木道亭でライブした後、深夜1時半のクリスタル・パレス・テントに出没、とこの苗場食堂のライブで早くもフジロックで4回目のライブとなる、恐るべき出ずっぱりバンド、ブラック・キャット・バッパーズ(3日目にはカフェ・ド・パリにも出演とまさにフル回転!)。そのハートフルなリズム&ブルースはすっかりフジロッカーたちの心をガッチリ捕まえており、ライブ前が始まる前から苗場食堂はオーディエンスでいっぱいに。ニッコニコ顔の4人がステージに登場すれば、大歓声が苗場食堂にこだまする。ホントにフジロック初出演?っていうか2013年デビューってマジ?と経歴詐称を疑ってしまいそうなほど、もはや貫禄の佇まいである。
4人がそのロッキンルーツミュージックを繰りだすと、オーディエンスは大きなハンドクラップで応える。「アリガト!元気デスカ?」と語りかけるヴォーカルのロイ・フィリップスは、うちわで自分を扇ぎながら歌うというニュースタイルを見せ、苗場食堂のロカビリー祭気分を盛り立てていく。1曲終わるたびに拍手喝采、曲が始まれば歓声と共に歌いまくりのオーディエンスを嬉しそうに眺め、「Great people, Great audience!」とロイも興奮している様子。フジロックとブラック・キャット・バッパーズの相思相愛っぷりは本当に壮観だ。
どんなに疲れていようと思わず体が動いてしまう底抜けに陽気なネオロカビリーで、オーディエンスの歓喜の輪をどんどんと広げていったブラック・キャット・バッパーズ。ディラン・クラークがウッドベースで演奏するウィンギーなリズムがもう最高に気持ちよくて、さっきまで歩き過ぎで腰が痛かったんだけど、それも忘れてついつい踊らされてしまった。気がつけば苗場食堂いっぱいに人が集まり、彼らのダンス・ミュージックに夢中になって体を揺らしている。演奏を終えると、ステージ前のお客さんとハイタッチしまくって帰った4人。ライブを目撃した人を100%笑顔にしてしまう鉄板アクトに、オーディエンスからは大きな拍手と歓声が起こった。明日のカフェ・ド・パリのステージも絶対に見逃さないでほしい。
posted on 2014.7.26 19:00
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