THE HEARTBREAKS
UKのハニカミ王子!
50分間のライブで何より一番感じたのは、フロントマン、マシュー・ホワイトハウスのフジロックへの並々ならぬ感謝と愛情だった。何度も「ありがとう!」「フジロック!」「ワンダフル!」と叫び、詰めかけたオーディエンスを大喜びさせた。
定刻通りにステージに現れたメンバー。笑顔で出てきたマシューに前方の女性ファンから「かわいいー」の声。そう、マシューはバーバリーのモデルも務めたことがあるくらいの、グッドルッキングボーイなのだ。
ライブの1曲目は、4月にリリースされたばかりの2ndアルバムから、代表曲である”ABSOLVED”。サビの「アブソーブド!」は多くのオーディエンスが拳を上げて一緒に歌い、間奏ではマシューが両手を挙げて手拍子を煽る。
“SAVE OUR SOULS”、”LIAR, MY DEAR”、と、彼らお得意のキャッチーな曲が続き、”THIS IS NOT ENTERTAINMENT”ではコーラスをオーディエンスが一緒に歌い、マシューも「ありがとうございます」とにっこり。今回はギターをサポートメンバーに託し、マシューは完全にピンボーカルのスタイル。いつも以上にノリノリに踊るし、独特のウェットな歌い方にも格段に磨きがかかっている。これこれ、このマイクプレイが見たかった!
その後のMCでは「昨日のランチタイムに会場を回ったんだけど、(フジロックは)世界で一番のフェスティバルだよ」なんて嬉しいことを言ってくれる(涙)。それからおもむろにカメラを撮り出して「みんな笑って!ビューティフル!」とステージ上から写真撮影、なんて楽しい一幕も。
「一緒に歌って」というMCで始まった”JEALOUS, DON’T YOU KNOW”、”HEY, HEY LOVER”ではステージ後方のオーディエンスまで拳を上げての大合唱。またしても「ワンダフル!」と嬉しそうな笑顔のマシュー。”DELAY, DELAY”では近づいてきたベースのクリス・ディーキンの頬をなでたり、ギターのライアン・ウォレスと顔をぴったりくっつけて1個のマイクで歌ったり(口もと大写しのスクリーンにドキドキ!)、とにかくメンバーの仲良しぶりが、よりオーディエンスのテンションを上げる。ああなんてライブが楽しいバンドなんだろう!
最後は”I DIDN’T THINK IT WOULD HURT TO THINK OF YOU”で、笑顔いっぱいのライブは大団円を迎えた。
1stアルバムからは6曲、2ndからは5曲、中でも盛り上がるキャッチーな曲を中心にしたセットリストで、会場は全編通して大盛り上がりだった。雨は冷たかったけれど、演奏はアツく、マシューのフジロック愛に気持ちがあたたかくなるライブだった。2012年のレッドマーキー、今回のホワイトときて、次はぜひ満員のグリーンステージでさらに大きく成長した彼らのライブが見たい。
そうそう、最後に「またすぐ日本に帰ってくるよ」と言っていたので、本当に近日また彼らに会えるのかも。楽しみすぎて、帰ったらさっそくアルバムを聴き直してコーラスを完璧に覚えよう、なんて思ったのだった。
posted on 2014.7.27 13:10
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