北村信彦 × 高橋盾 × キャンドル・ジュン トリプルインタビュー
パリコレ以来の大人の悪巧み
ー今年はどんな風に過ごしますか。
北村:行ってもレッドマッキーかな(笑)冗談だけど。最終日はみたいアーティストが結構いるね
高橋:ここでゆったりになりそうだね
ー今年のピラミッドの企みってなんですか
キャンドル・ジュン:ピラミッドガーデンらしさをもっと出したいね。ヨガやったりとか、NHKの番組のバンドをだしたりとか。ここで大切にしていることはジャンルレスであることだよね。キャンプフェスの会場にはしたくないというか。そのジャンルレスを体現している2人だから声をかけたんだよね。
北村:うちらもここに去年初めてきたんだよね。(去年の時点で)今年でフジロック最後かなあって思ったんだけど、ピラミッドガーデンを初めて見て新しい光が見えたというか。
高橋:うん
北村:たまたまなんだけど、ジョニオのパリコレ(2006年)のときに俺が手伝って、ジュンくんも手伝って3人で協力してやったよね。
高橋:そう。パリコレのときにジャーマン・ロックをノブさんに教わっていろいろ聴いていたんだけど、その世界観がジュンくんと合いそうだったんだよね。で、去年ここに来たときにもこのエリアとジャーマン・ロックの音がすごい合うなと思って。つながりがすごい見えたんだよね。
北村:そうそう。すごいつながってるだよね。
キャンドル・ジュン:そのとき2人がやっていたことがファッションのくくりでもなくアートのくくりでもなく巨大な絵を書いていたというか。
北村・高橋:そうそう。
キャンドル・ジュン:東京という街でトライをずーっとし続けている2人だからね。「ジャンルレス」ってなったときに思い浮かんだんだよね。かたまらない人たちというか。
ー今年のフジロックに期待すること
北村:歳とってきてのんびりしながら楽しむというか、去年までと違うものにしたいね。大人っぽくしとこうかなって(笑)。フジロックはリスペクトしているイベントだし、今年は行かなくてもいいやっていつでも思えるんだけど、それをしたくないんだよね。フジロックで新しい時間の費やし方を考えたいというか。ピラミッドガーデンってこれからの希望の光なのかなって思っているんだよね。
ーお二人の出演時間は土曜日のヘッドライナーの時間帯ですよね
キャンドル・ジュン:え、そうなの(笑)。俺、本編の時間わかってなくて
北村:出演者で4時間って一番長いんだよね(笑)
高橋:かといって前と後ろに出演する人いないのにね(笑)できれば少し早くから始めたいよね。
北村:昼間っからね(笑)
キャンドル・ジュン:ハナレグミが以前ピラミッドに出てくれたときも、この場所を気に入ってくれて三日間出てくれたんだよね。一日はうちの家族しかいないみたいな日もあって。そういうようにここはギッチギチにしたくないというか前後のゆとりとか、これいいからもっと観たいよねみたいなのがあっていいと思うんだよね。ここで生まれるというか、自分から発信するというか。そういうのがあるよね。だから、やってほしいですね
高橋:普段はお客さんのことを考えて基本的には選曲をするけど、今回は空間に合うような選曲をしたからすごい楽しくて
北村:ジョニオなんかあれだよね(笑)
高橋:合計時間が26時間になっちゃったんだよね(笑)
一同:笑
高橋:それがすごい楽しくって。これもスペイシーだからかけよう、これはサイケかなって
北村:空間に合うようにつくるからね。コレクションの選曲と似ているよね
高橋:そうそう
北村:人がどう言おうと関係なしに、そこの環境のことを考えて自分がそこで聴きたい曲をかけるというか
高橋:環境のことを考えて自分がそこで聴きたい曲=この場にあっている曲って思ってくれる人もいるはずだからね
北村:ジュンくんの場所を汚さないようにしつつ好き勝手やりたいね(笑)
明日のヘッドライナーの時間帯、ピラミッドガーデンすごい面白そうですよ!