ROYAL BLOOD
凄まじい音圧ROCKでホワイトを制す!
UKブライトン発の2ピース・ロックバンド、ロイヤル・ブラッドが、今年の1月に続いて2度目の来日。しかも音響環境が素晴らしいホワイトステージでの出演とあって、ヘビーなロックサウンドをどう聴かせてくれるのか、楽しみにしていたフジロッカーも多いのではないだろうか。すっかり暗くなったホワイトステージの前は、奥までびっしり観客で埋め尽くされている。ステージの背景は1stアルバム『Royal Blood』のジャケットだ。
ファロア・モンチの“Simon Says”をバックに、ロイヤル・ブラッドの2人が登場した。1曲目の“Come On Over”で、のっけからもの凄い音圧で観客を圧倒。ドラムとベースというシンプルな構成とは思えないほどのパワフルさだ。体にベースがズンズン響く直球ロックンロールに、観客も大歓声で応じる。キャッチーさとヘビーさが共存するヒット曲“Figure It Out”では、激しく音にノリながら、口ずさむ人たちも多かった。グランジっぽさも感じさせる“Little Monster”では、赤いライトではステージが照らされる。盛り上がった観客から「ロイヤル・ブラッド」コールが起こる場面もあった。
後半、マイクが観客に声を上げさせて盛り上げ、そのままベンがドラムセットの椅子の上からカメラを構えて、観客とマイクの記念撮影になるシーンも。続いてデビューシングル“Out Of The Black”を演奏しはじめると、大歓声が上がり、ホワイトステージのボルテージがこれでもかとブチ上がった。曲の終盤でベンはドラムスティックを投げ、ステージを降りて観客にダイブ!その直後、ブラック・サバスの“Iron Man”をカバーし、観客の大合唱となった 。さらにはマイクもダイブし、最後の最後にクライマックスを迎えて、ロイヤル・ブラッドのステージは終了した。終始凄まじい音圧でホワイトステージを制したロイヤル・ブラッド。腹の奥にドカンとくる最高にロックなライブだった。