HAPPY MONDAYS
レッドマーキー、ウェアハウス化!
ハピマンにはグリーンステージよりレッドマーキーがどハマリだった。褒めてるのか褒めてないのか、いや褒めてます!2006年のクロージングアクトもたぶんそんなに違うことはやっていないはずだけど、こう、レッドのキャパでしかも今回の25周年ツアーのためのバンドロゴがメインで、どことなくストーン・ローゼズもそうだった、ステージ上の人間が主役じゃない、あの頃の意思を再び感じさせてくれるライティングもグリーンじゃ成立しないだろうと思ったからだ。
それにしてもレッドに集まってくるオーディエンスの年齢層の高さと外国人の多さ!逆に言えば若く見えても、マッドチェスターを知ってる世代か、実際、妙齢の方々なのだろう(人のことは全然言えないのだが)。もう、ノリがハナから踊るぜ!パーティやー!なんである。フジロックもずいぶん礼儀正しいフロアが増えたが、いい意味で深夜や昔のレッドのノリを思い出させる飲みっぷりのいいお客さんが続々集まってきたのが、久々の感覚でもあった。
ハピマンのアイコン、ベズがオープニングに何か述べて、続いてショーン・ライダーも登場。メンバーの詳細は分からないが女性コーラスを擁する大所帯だ。25周年ツアーということもあって、恐らくキラーチューンのオンパレードを想像していたら、まさにその通り。しょっぱなから”Loose Fit”と”Kinky Afro”を惜しげもなく投下。高速四つ打ちビートもしくは、変則ビートか、せいぜい速い8ビートに慣れた耳に、16やファンクをベースによりラクに踊れるマンチェビートという独自のノリは改めて発明だと思う。
しかも演奏は意外と言ったら失礼だが、リズム隊が割とジャストでズルズルにはならないのも踊りやすい所以かも。そしてショーン・ライダーは前回来日時より歌がいい印象すらある。強力な1曲1曲を潔くアレンジして聴かせているせいもあるんだろう。次から次へ飛び出す鉄板ナンバーへの期待値も高まるわけだ。
もちろん、”24 Hour Party People”も”Hallelujah”もやってくれた。錯覚かもしれないが、レッドマーキーというハコがまさにウェアハウスっぽくて、気分がアガる。ショーンもベズもすっかりおっちゃんになって、ショーンなんかガラの悪さも加わって、街で遭ったら絶対怖いと思うのだ。でも、ステージ上ではいくら愚痴?みたいなMCをしようと、すべての曲のイントロが鳴ればそこはダンスフロア。そしてそれをコントロールしてるのは彼だ。
本編ラストをタイトな”stop on”で締めたにも関わらず、前半分のファンはまったく帰る気配ナシ。マンデーズ・コールに応えて意外とあっさり再登場してくれた彼らは”W.F.L.”をサクッと演奏、フロアは歓喜に満ちて、レッドマーキー2日目のトリの大役を果たしてくれた。