the telephones
次へとつながるステージ
今年のフジロック最終日のグリーンステージの2番手を務めるのは、the telephonesだ。メンバーの急病により出演がキャンセルとなったCatfish and The Bottlemenの代打として出演することになったのだ。ステージ中央に結成10周年を祝う旗が高々と掲げられている。しかし、彼らは今年の11月3日のさいたまスーパーアリーナ公演を最後に無期限で活動を休止するのだ。
the telephonesの”Happiness, happiness, happiness”がステージに鳴り響けば、メンバーが肩を組んで揃って登場した!フロアから割れんばかりの歓声とハンドクラップがおくられる。フロントマンの石毛輝「今日は晴れてるから、太陽をミラーボールにして、苗場をDISCOにしようぜー!!」とギターをザクザクとかき鳴らし”Keep Your DISCO!!!”を投下する。ステージ前方に設置されたスピーカーの上のお立ち台に座って、石毛がギターソロをきめる。フロアは掛け声から、ハンドクラップを入れるタイミングまですべてを完璧にこなす。多くのファンが苗場に集結していることが見て取れる。しめで終始興奮気味の岡本伸明がこれもでかと飛び跳ねるのだ。
“Baby, Baby, Baby”で、岡本がカウベルを手にステージを縦横無尽に駆け巡り、更にはステージ下に降りて行き、奥の丘の辺りまで走って行き、グリーンステージの空間全体にシャウトをダンスを促すのだ。この高いテンション、最高だ。
ここで石毛がMCを挟む。「フジロック・フェスティバル!ここは本当にグリーンステージなのか!?何とですね、僕たちが出演を聞いたのが、発表の前日くらいで。昨日は秋田でライヴだったので、今頃東京にいるはずでした。これは運命としか言いようがない!バンドを組んだ時の夢がグリーンステージに立つことでした!」と語り、感謝の意を示し、「苗場に合うと思う」と先日リリースされたばかりの新譜『Bye Bye Hello』からの”Amber Romance”を披露した。石毛はハイトーンボイスは抑え気味に、美しいメロディーラインを歌い上げる。心地よい風が吹き、石毛も思わず「良い風ですね」と一言。
続く”kiss me, love me, kiss me”も今日のように晴れ渡った苗場にぴったりな曲だ。曲の持つ甘酸っぱい爽快感がたまらない。ラストのフォルクローレのような軽快なパートで会場のみんなで楽しく飛び跳ねた。
岡本が感無量な面持ちで「グリーンステージすごいね!日本の音楽やってる人の夢がここにある。さっき丘の方へ走っていった時にさ、タオルを出してくれたり、椅子に座らせてくれたりして、みんな優しいの!ありがとうね。後ろのみなさんに拍手をー!」とハンドクラップを促す。当然会場は割れんばかりの拍手音に包まれる。「一回お休みするけど、またいつかここに戻って来たいな。キャットフィッシュと一緒に!」
「ここ苗場で猿のように踊ろうぜー!」と”Monkey Discooooooo”を満を持して投下した。会場前はガンガンにモッシュやクラウドサーフする。これが苗場キッズ流のダンスだ!石毛も「もっと!もっと!もっと行こうぜー!!」とあおりにあおるのだ。そして、「俺たちはもっとみんなと一つになりたいよ。一緒にDISCOって叫んで幸せになろうぜ!」と”Love & DISCO”でみんなでダンスし爽快にセットをしめくくった。
「もう今日はこれしか言えない!本当にありがとうー!!」と石毛。メンバーを順に紹介して、ステージを後にした。またきっとここで会える。今度はキャットフィッシュと一緒にね!