RIZE
初のフジロックで見せた、圧巻のライヴパフォーマンス
バンド誕生19年にして、初めてのフジロック出演を果たしたRIZE。KenKen(Ba&Vo)いわく、第一回目のフジロックの時は小学校の4〜5年生で、当時中学生だった金子ノブアキ(Dr)と一緒に来たのだとか。KenKenは「第一回ぶりにあっくんとフジロックに来ました!」と嬉しそう。気合入りまくりのJESSE(Vo&Gt)が「行くぞ!」とシャウトし、一曲目に”神”を披露。途端にホワイト・ステージが巨大なライヴハウスに変わっていく。
オーディエンスの熱狂を”Get the Mic”で加速させると、「行けるか、フジロック!」とJESSEが煽って”I’m a bitch”へ。ハンドマイクで豪快に歌い上げながらステージで激しく躍動するJESSEが、オーディエンスの興奮を力強く牽引する。「暑いけどぶっ倒れるんじゃねえぞ。でも、ぶっ倒れるまでやろうぜ」とJESSEが語り、ギターのイントロで大歓声を起こしたのは”ZERO”だ。サポートギタリストのRioを含めた4人の筋骨隆々した華やかなバンドアンサンブルに、炎天下のホワイト・ステージは圧巻の盛り上がりに包まれる。
「はじめまして、RIZEです。19年ライヴやってきて初めてフジロックだぜ! これで夏フェス制覇!」とJESSEはオフマイクで叫ぶ。そして「心の底から一曲やらせてください」と語って歌たのは”heiwa”だ。言葉を畳みかけるJESSEの鬼気迫るパフォーマンスは聴く者を深く胸打つ迫力があった。ステージ後方で彼らのライヴを遠目に眺めていた外国人の観客も大興奮で拳を突き上げている。思わず「日本にもこんなカッコいいバンドがあるんだぜ」とついついドヤ顔してしまう。
「来年のRIZE20周年に向けてLet’s Party!」と語って披露した”PARTY HOUSE”は、昨日iTunes Storeで配信リリースされたばかりの新曲だ。4人の激アツなバンドアンサンブルに熱狂するフィールドを見回し、JESSEは「フジロックというライブハウス、ありがとうございます」と頭を下げた。ラストの”雷”では「歌えるヤツ、どれだけいる?」とオーディエンスに語りかけ、観客一人をステージに上げる。見事選ばれた幸運な「ダイチくん」をメインボーカルに任せ、JESSEはギターを引きながらモッシュピットへ突入。ライヴが終わるとJESSEもKenKenもステージに倒れ込み、しばらく動けないほどの全身全霊のパフォーマンスを繰り広げたRIZE。強烈な日差しに照らされながら彼らが大いに躍動した昼下がりは、今年のフジロックのハイライトの一つになりそうなほどの熱狂をホワイト・ステージにもたらしてくれた。