PRAY FOR NEPAL SESSION
祈りの音
「カフェ・ド・パリのラストは特別なライヴだよ」そうステージMCからアナウンスを受けて登場したのはPRAY FOR NEPAL SESSION。今年の4月に起こったネパール地震をうけての特別セッションだ。
ネパール人のハジさんから「みなさんこんにちは。ナマステ。このセッションはネパールからのミュージシャンが来ているよ。今年、ネパールでは地震があって、みんなが家族をなくして、家をなくしている人が多い。とても大きな被害で、みんなもわかると思うけれど地震は大変なんだよね。自然災害は避けられないけど、ネパール人の80%は農家なので今はみんな農業を一生懸命でやっているんだ。なくしたものは大きいけど日本からいいヴァイブスを送ってほしいです」と語られてこのセッションは幕を開けた。
ライヴは三部構成になっており、一部はフルートのソロ、二部はウペンドラ・アンド・フレンズ、三部はbobinを中心とした特別編成のバンドのセッションとなっていた。ダンスをしながら聞いてくださいというMCがあったように身体をゆらしながら見ている人もいれば、地面に座って祈りを捧げるように聞く人もいる。聞き方は人それぞれだけれども、会場に集ったオーディエンスの思いはただひとつ、ネパールが再び前を向いて歩き出してほしいということだろう。同じ地震という震災を経験した私たちだからこそ強く願うことができるのだ。
人は信じることで強くなる。苗場の地から世界を変えていくことだって、きっとできるのだ。