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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTRED MARQUEE7/28 SAT

5lack

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© Photo by 粂井 健太© Text by Paula

Posted on 2018.7.29 21:23

メロウなラップにレッドマーキーが揺れた!

ヒップホップ勢が多いと言われる今年のフジロックで、日本ヒップホップ・シーンから出演となったのは5lackだ。フジロック開催直前に突如として新曲“Twilight Dive”をリリースして話題となった5lackは、2009年にアルバム『My Space』でシーンに登場して以来、独自の存在感で注目を集めてきた。昨年のフジロック、ホワイトステージで実兄PUNPEEのステージにゲスト参加していたが、ソロでの出演は初めて。深夜のレッドマーキー枠だが、彼の後にはPRINCESS NOKIA、5lackと共演経験もあるChaki Zulu、PUNPEEのDJセットへと続く。アツいサタデーナイトの予感しかしない。

心配された台風直撃とはならなかったものの、ものすごい強風がふきあれた28日(土)夜。レッドマーキーは超満員だ。ケンドリック・ラマーが出演した同日であることもあってか、ヒップホップ・ヘッズも多い模様。まずDJにブースにPUNPEEが入って会場がわっと湧いた後、5lackが黒地のTシャツにジャケット、ゴールドチェーンにサングラス姿で登場!2曲目には“東京(Silent Poets feat. 5lack)”がドロップされ、フックでは観客も歌いながら大きく手を振った。脱力系ラップとも称される5lackだけど、脱力系という表現では収まらない、秘められた強さみたいなものを感じる。 “That’s Me”をアカペラで聴かせてくれたときは、特にその佇まいがクールだった。

“Weekend”で会場をぐっと盛り上げた後は「お気に入りの若いの連れてきたいんだけど」と言ってゲストラッパーkzmを迎え、“wolves”をパフォーマンス。メロウに“But Love”から“Hot Cake”へつなぎ、集まったファンも一緒に歌っていて最高だ。気持ちよくなっているところへDJブースからマイクを持ってPUNPEEがステージに飛び出し、さらにGAPPERも登場してPSGタイムに突入!“Stray Bullets”“愛してます”の2曲でさらにレッドマーキーを盛り上げた。

GAPPERが去った後は「10/8に赤坂Blitzでワンマンやります」とライブ告知をしてから“Feelin29(feat. Kojoe)”。ラストにはマイクスタンドを立てて歌いラップした“Next”でまったりとステージを締めくくった。ライブ中「俺みたいなアーティストがこんな大きいステージで出られるなんて、日本もまだまだ捨てたもんじゃないね」と発言していた5lackだけど、そういう意味では激しく同意したい。5lackというアーティストが日本にいて彼が評価されていることは希望だと思う。まさにそう思わせてくれたステージだった。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/28 SATRED MARQUEE