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FUJIROCK EXPRESS 2018

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LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/27 FRI

Ovall

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© Photo by 北村勇祐© Text by fujirockers.org

Posted on 2018.7.27 17:51

転換時のBGMがパタッと止み、間髪入れずに登場するOvallのメンバー。先ほどまでは、ヘヴンの場の雰囲気もあってか、なんとなくまったりとしていた空気が、ほんの少しだけ緊張感を帯びていくのを肌で感じる。
それもそのはずで、Ovallは2017年に活動を再開したばかり。フジロック出演の発表がされたとき、思わず声を上げてしまった方も多いのではないだろうか。2013年に活動休止を発表してから5年が経過したOvall。2010年のオレンジコートぶりに、フジロックのステージに立つOvall。なんとなく、「お!来たぞ!」という空気が会場に流れるのもわかる気がした。

まずは手始めに、と演奏されたのは“Feel the light in your eyes”と“Mary”。mabanua(dr)とShingo Suzuki(ba)の身体の底にまで響くどっしりとした重低音に、アクセントとなる関口シンゴ(gt)のメロディにサポートメンバーのNat’sこと村岡夏彦のキーボード。そこに、肩の力を抜き切ったようなクリアな声が絶妙に混ざり合い、心地がよい。
Ovallが活動を一度ストップさせた理由は、各メンバー個人での活動が忙しくなってしまったからだという。バンドそのものに4年のブランクがあるといえど、常に第一線で活躍をし続けてきているので、もちろん技術も余裕も充分に持ち合わせている。だからこそ、お互いの奏でる音で静かな戦いが繰り広げられているかのよう。それにも関わらず、常にラフさやピースフルな雰囲気を保ってるのだから不思議なステージだ。

それでいて、MCもゆったりとしていて気が抜ける。先ほどまで糸が張っているような緊張感だったのに、「みんな、おはよう~!Ovallです。晴れたねえ~。楽しんでいってください!」というShingo Suzukiの気の抜けるMC。演奏中とMCとのギャップみたいなものからは、なんだか貫禄すら感じられた。
今回のフジロックのステージにおいて、和訳のとおり「ひとつになりたい」という意味の込められた“unity”から、ライブの定番曲“Mr.Smith”へ。ゆっくりと、各パートの音をそれぞれが確かめ合うよう。しかし、そこにmabonuaの声が入ると、パッと雰囲気が変化し、ステージの空気感すら別物になっていく。それぞれの音は力強い。観客もそれぞれ自由に身体を揺らしながら、聴き入っている。ああ、なんて気持ちのいい空間なんだろう。

mabanuaのドラムのリズムに合わせてそれぞれのメンバーが身体を揺らし、最後に演奏されたのは、“La flamme”。見ているこちらの身体も、独特のリズムに合わせて自然に揺れる。中盤では、瀬関口が少し前に出て、ギターソロを聞かせてくれる。丁寧でありながら、滑るようなひとつひとつの音。どうしても魅了されてしまう。演奏が終了し、ステージを去っていくメンバーには、惜しみのない拍手と歓声が送られた。

[写真:全10枚]

#TAGS : 7/27 FRIFIELD OF HEAVEN

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