フジロックの前夜祭20時、花火が上がったとき、レッドマーキー前にはすでにたくさんの人たちが詰めかけていた。そしてステージ前に向けて駆けていく。前夜祭を存分に楽しみたいという気合の現れである。

いつものDJ、MAMEZUKAがオープニングを切る。1曲目はメロウにSuchmosの“INTERLUDE S.G.S.4”で始まった。そしてすぐにSly & the Family Stoneの“Dance To The Music”を回す。今年はいろんな追悼があるんだろうなとスタッフの間でも話題になっていたけど、まずはスライの追悼としての選曲なんだろう。それがPrimal Screamの“Rocks”に変わっていく。プライマルはスライをライヴでカヴァーしたこともあるし、そのつながりは深い。徐々にフロアを埋め尽くしていった人たちが歓声を上げ、手拍子で応える。そしてThe Chemical Brothersの“Star Guitar”がかかったときの盛り上がり！さらにレーザービームが照射されたときのさらなる盛り上がりはすごかった。フジロックの前夜祭は楽しい。いつも楽しいけど、今年は例年よりすごいんじゃないかと思わせた始まりだった。